
OLの逢坂姫子(近野成美)は、同僚で合コンの女王の沙紀(高山都)と沙紀の妹分のムイ(武下公美)と3人で男子学生との合コンに参加したが、うまく会話にとけ込めない。そんな姫子を、男子グループのひとり・秋川光一(相葉弘樹)は気にかけ、フォローしてくれた。
結局、誰かがカップルになることもなく、姫子たち3人はネットカフェで反省会。夜が明けて帰路についた姫子は、財布と家の鍵をどこかに落としてしまっていたことに気づく。慌てて帰り道を逆にたどりながら財布を探す姫子に、光一が声をかけてきた。ネットカフェに置き忘れていた財布を光一が偶然見つけていたのだ。ネガティブになりがちな自分を勇気づけてくれる光一に、姫子は惹かれていく。
その日からふたりはメールをやり取りしたり、一緒に出かけたりと親しさを増していく。しかし、姫子にはどうしても言い出せない秘密があった。実は姫子は傷口のかさぶたを剥がすのが大好きという特殊な嗜好があったのだ。その趣味を話したら絶対に引かれると沙紀からも言われて悩む姫子。それでも意を決して光一に自分の趣味を告白しようとしたが、誤解が重なり、一旦近づいたふたりの距離はまた遠くなってしまう。
傷心の姫子は、ネットを通じてクッキー(加藤隆之)というかさぶたコレクターと出会う。そしてクッキーの経営するギャラリーで、客のかさぶたを剥がす「かさぶた姫」として働きはじめ、一躍人気者になるのだったが……。