恋極星
監督:AMIY MORI
出演:戸田恵梨香 加藤和樹 若葉竜也 ほか
2009年3月14日(土)よりシネ・リーブル池袋、新宿武蔵野館ほか全国ロードショー
2008年/カラー/ヴィスタサイズ/DTS/104分

『デスノート』シリーズや日本・台湾合作映画『闘茶〜tea fight』やドラマ「流星の絆」など話題作への出演が続く戸田恵梨香。若手実力派女優として注目を浴びる彼女が『恋極星』で初めて恋愛映画の主人公を演じる。
北海道の小さな町で暮らす主人公・菜月。笑顔を失くしかけた彼女の前に、幼なじみの颯太が11年ぶりに現われる――。
原作は、恋愛マンガで人気のミツヤオミが「別冊フレンド」で発表した読み切り作品「君に光を」。読者から大反響を呼んだこの作品に引き寄せられるように、3人の女性スタッフが集まった。『私の頭の中の消しゴム』の原案者であるプロデューサー・木村元子。ドラマ「1リットルの涙」の脚本家・横田理恵。そして本作が映画監督デビューとなる女性写真家・AMIY MORI。女性ならではの繊細さと力強さを持った感性で、物語をスクリーンに描き出した。
等身大のヒロインをナチュラルに演じた戸田恵梨香の相手役をつとめたのは、「ミュージカル・テニスの王子様」「仮面ライダーカブト」などで人気となり、俳優、ミュージシャンとして活動する加藤和樹。自らも悩みを抱えつつ菜月を支えていく颯太を魅力たっぷりに演じている。
そのほか、菜月の弟・大輝には「赤い糸」などの若葉竜也、菜月の父には吹越満、颯太の母に熊谷真実ら、実力派俳優が顔を揃えた。
また、主題歌「好きです。」を話題のシンガー・青山テルマが担当するのをはじめ、豪華アーティストによる挿入歌も注目だ。
北海道を舞台に綴られる、淡い粉雪のような切ない純愛ラブストーリーは、観客の涙を誘うに違いない。

北海道で暮らす柏木菜月は、父(吹越満)のプラネタリウムで星を眺めていた。その隣には、弟の大輝と、幼馴染みの舟曳颯太がいた。両親の仕事の都合でカナダへ引っ越してしまう颯太は「帰ってきたらなっちゃんをお嫁さんにする」と約束し、おもちゃの指輪をプレゼントしてくれた。
それから11年。19歳の菜月(戸田恵梨香)は、クリスマスを前にしてツリー用のもみの木をひとりで運んでいた。電車にうまくもみの木を乗せられず困っていると、ひとりの青年が手を貸してくれた。だが、菜月が落としたマフラーを拾っている間に電車のドアは閉まり、もみの木は青年とともに走り去っていってしまった。
あくる日、菜月の携帯に連絡が入る。障害を持ち施設で暮らしている弟の大輝(若葉竜也)が施設を抜け出したというのだ。弟を探して閉館した父のプラネタリウムを訪れた菜月は、飾り付けられたもみの木を前に過ごす、大輝とあの青年の姿を目にする。戸惑う菜月に青年は「わからないの?」と問いかける。その青年は成長した颯太(加藤和樹)だったのだ。懐かしいはずの再会だったが、帰国したことや東京の大学に通っていることを知らせてくれなかった颯太に、菜月は裏切られたような気持ちを抱いてしまう。
父が死んでから弟の面倒を見つつ生きてきた菜月は、いつしか自分の生活を楽しむことを忘れてしまっていた。そんな菜月を半ば強引に遊びに誘う颯太。菜月は颯太と大輝と楽しい時間を過ごす中で笑顔を取り戻していき、反発していた颯太にも素直に向き合いはじめる。そして颯太と菜月は初めてふたりきりでのデートの約束をする。しかし……。