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ルナの子供

監督:鈴木章浩
出演:岩元英理 奥真紀子 佐伯佳奈杷 田中冬星 中嶋たまみ 土本ひろき ほか

2009年11月7日(土)よりアップリンクXにてイブニング&レイトショー

2009年/カラー/16:9/100分

イントロダクション

作品スチール

 余命わずかな男と偶然に出会った若い女。恋人の一途な想いに応えられないレズビアンの女。体を求めてこない夫との暮らしの中で愛されたいと願う女。『ルナの子供』は、そんな“子供が生まれない関係”を描いた3本の物語からなるオムニバス映画。『天使の楽園』『天使の体温』が国内外の映画祭で高い評価を受けた鈴木章浩監督が8年ぶりに送り出す新作だ。
 3本の物語の主人公を演じるのは、それぞれに独自の存在感を持った3人の女優たちだ。「彼女の物語」には、小劇場の舞台を中心に活躍する若手の佐伯佳奈杷。「美月の物語」には、声優としてアニメやゲーム、オーディオドラマに出演する奥真紀子。「ヒカリの物語」には、小劇場でキャリアを重ね、CMナレーションでも高い評価を受ける岩本英理。各々異なった事情を抱えた女性を体当たりで熱演している。
 共演には、アングラ演劇界で活躍し、ナレーターや声優としても活躍する田中冬星を筆頭に、劇団・エレベーター企画の舞台出演で知られる土本ひろき、独特のキャラクターが人気のセクシーアイドル・持田茜、倉科遼原作『十年愛』で注目を集めた末野卓磨など個性派俳優陣が顔を揃えている。
 また、映像を盛り上げる上條貴史による音楽や、伝説的アート集団“ゼロ次元”のパフォーマンス、注目の映像作家・中村智道によるアニメーションなど、作品内に盛り込まれるアートにも注目だ。
 ルナとは、ローマ神話に登場する月の女神である。そして錬金術においては、銀と女性原理を象徴する。夜を優しく照らし、女性原理の視点で世界を語る……。『ルナの子供』はそんな映画だ。

ストーリー

作品スチール

彼女の物語

夜の街。ビルの非常階段でうずくまっていた若い女(佐伯佳奈杷)に男(田中冬星)は声をかけた。女はガランとした男の部屋へとついていく。男は、自分が末期ガンで余命わずかなことを明かす。男の想い出のフィルムを見ながら会話を交わす中で、女の中に哀しい記憶がよぎる――。


美月の物語

美月(奥真紀子)はマホ(中嶋たまみ)の部屋で目を覚ました。ふたりの関係は、恋人。マホの部屋は、美月が働く店と美月の家の中間にある。だから美月は帰りが遅くなるとたびたびマホの部屋に泊まる。マホはいつもそんな美月を笑顔で迎えてくれる。マホは男と付きあっていたが、美月と知りあってからはもう男とはセックスしないという。一途に美月を想ってくれるマホの気持ちに、美月はどこかまっすぐ向きあえない。自宅に帰る途中、電車を乗り過ごして子供のころ過ごした町に着いた美月は、変わりゆく風景を眺める中で、自分の正直な気持ちに気づきはじめる――。


ヒカリの物語

ライターの仕事をしているヒカリ(岩元英理)は、取材を済ませると内山(北澤彰斗)の住むアパートへと向かう。ヒカリはこの20歳年下の美しい青年に50万円を貸しており、彼はその金で部屋を借り、出会い系チャットのサクラのアルバイトをして少しずつヒカリに借金の返済をしている。ヒカリの自宅のマンションには夫と子供が待っているが、夫は失業中で、なかなか仕事が見つからない焦燥と引け目から抑うつ状態になっていた。かつての同僚で編集者の野々村(伊澤恵美子)は仕事のストレスから自傷行為に走る。ヒカリにとって、内山の部屋で過ごすときが心安らげる時間だった――。

キャスト

彼女の物語

  • 女:佐伯佳奈杷
  • 男:田中冬星


美月の物語

  • 美月:奥真紀子
  • マホ:中嶋たまみ
  • イチゴ:持田茜
  • マホの彼:末野卓磨


ヒカリの物語

  • ヒカリ:岩元英理
  • 内山:北澤彰斗
  • ヒカリの夫:土本ひろき
  • 野々村:伊澤恵美子

スタッフ

  • 監督・脚本・編集:鈴木章浩

  • エグゼクティブ・プロデューサー:田中冬星
  • プロデューサー:田中慶子

  • 制作・照明:宮下昇
  • 撮影:河原塚毅/藤井理人
  • 録音:斎木琢磨/吉方淳二
  • 照明助手:長嶋宏晃
  • ヘアメイク:森美沙子/橋本京子/奥山明子
  • スチール:中野愛子
  • 助監督:片山昌志
  • 制作進行:大内伸悟
  • 劇中アニメーション:中村智道「ぼくのまち」
  • 映像協力:ゼロ次元
  • 編集協力:タカシトシコ

  • 音楽・MA:北野雄二
  • サウンドトラック:上條貴史

  • 製作・配給:銀影社
  • 配給協力・宣伝:S.I.G

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