劇場版 虫皇帝
監督:新堂冬樹
2009年8月29日(土)より新宿K's cinema、22日(土)よりシネ・ヌーヴォ、シネ・ヌーヴォXにてロードショー ほか全国順次公開
2009年/カラー/35mm/ビスタサイズ/ステレオ/93分
1988年に「血塗られた神話」で第7回メフィスト賞を受賞してデビューした作家・新堂冬樹。その後も続々と作品を発表し「僕の行く道」が『ぼくとママの黄色い自転車』として映画化されるなど、人気作家として確固たる地位を築いた新堂が、いま驚くべき企画を携えて映画界へと殴りこむ。新堂冬樹初監督作品となるのは、昆虫と毒蟲の壮絶な闘いを記録したドキュメント映画『虫皇帝』だ!
子供のころから昆虫好きだった新堂の「虫同士の闘いはエンターテイメントになるのではないか?」というアイディア。それを実現すべく、新堂は世界各国の昆虫マニア向け業者とのネットワーク作りに取り組んできた。そして最初の構想から6年を費やし、世界各地の貴重種・珍種を集めたいまだかつてない虫のバトルを実現させたのだ。
ヘラクレス・ヘラクレス、オオエンマハンミョウ、国産カブト、ベトナムオオムカデ、キングバブーン、ダイオウサソリなど、10数種におよぶ虫を「昆虫軍」と「毒蟲軍」に分け、対抗戦のかたちでバトルは繰り広げられる。リングとなるのはアクリルボックス。いずれかが戦意を喪失するか、戦闘不能になるまでの壮絶なヴァリー・トゥード。その闘いはときに残虐さを極め、劇場のスクリーン以外では公開できないであろうバイオレンス・ドキュメントというべき作品が完成した。
新堂冬樹は、闇社会を描いた作品と心温まる純愛小説という対照的な作風を持ち、ファンは前者を「黒新堂」、後者を「白新堂」と呼ぶ。初監督作となる『虫皇帝』は新堂にさらに新しい呼び名を定着させるに違いない。そう「虫新堂」の称号である。
- 実況:あんべあつし
- 解説:新堂冬樹
- 昆虫軍団応援団長:大海エリカ
- 毒蟲軍団応援団長:若木萌
- 監督:新堂冬樹
- 製作:澤吉紀/新堂冬樹
- プロデューサー:田林憲治
- アシスタント・プロデューサー:豊田晋平
- 撮影:兜高一
- 編集:近藤諭(K2カンパニー)
- 音楽:黒川博光(てんこもりスタジオ)
- スチール:石本馨
- タイトルデザイン:伊神裕貴
- 配給:彩プロ
- 宣伝:彩プロ/アルゴ・ピクチャーズ
- 協賛:有限会社むし社