
世界で活躍するプロ指揮者を目指してフランスに渡った千秋真一(玉木宏)は、若手指揮者の登竜門であるプラティニ国際指揮コンクールで優勝を果たし、パリの“ルー・マルレ・オーケストラ”の常任指揮者をつとめることになった。そこは、千秋の恩師・シュトレーゼマン(竹中直人)が若き日に指揮をつとめたオーケストラである。
さっそく千秋は、のだめ(上野樹里)と同じコンセルヴァトワール=音楽学校で学ぶフランス人のフランク(ウエンツ瑛士)と一緒にルー・マルレ・オーケストラを偵察に行くが、演奏レベルのあまりの低さやまったくやる気の感じられない様子を見てショックを受ける。歴史のあるルー・マルレ・オーケストラなのだが、近年は資金が不足し、それがオーケストラのレベルの低下に繋がっているらしいのだ。その上、コンサートマスターのシモンの非協力的な態度に落ち込む千秋。
一方、コンセルヴァトワールの進級試験を控えているのだめは、フランクやロシア人留学生のターニャ(ベッキー)、のだめと同じく日本から留学している黒木(福士誠治)とともに練習に励む日々を送っていた。そして、千秋の常任指揮者就任を誰より喜んでいたのものだめであった。
そんなのだめに、千秋がルー・マルレ・オーケストラ定期公演でのチェレスタ演奏を依頼してきた。すっかり舞い上がって妄想を繰り広げるのだめだったが、その役はあるきっかけから新たにコンセルヴァトワールに転入してきた孫 Rui(山田優)に交替となってしまう。落ち込みつつも千秋を気遣って明るく振舞うのだめだった。
そして、ついに定期公演の日がやってきた……。