プライド
監督：金子修介
出演：ステファニー 満島ひかり 渡辺大 高島礼子 及川光博 ほか
２００９年１月17日(土)より丸の内TOEI２ほかにて全国ロードショー
２００８年／カラー／35mm／ビスタサイズ／ドルビーＳＲ／１２５分
絢爛豪華なオペラの世界を舞台に、性格も育った境遇も異なるふたりの女性が、熾烈な女の闘いを繰り広げる！
少女マンガ界の巨匠・一条ゆかりが雑誌「コーラス」（集英社）で好評連載中の『プライド』が、一条ゆかりデビュー40周年記念作品として映画化を果たした。
一条作品初の映画化に際し、キャストにも豪華なメンバーが集った。
過酷な運命の中でも決してプライドを失わない史緒には、５オクターブの歌声を持つ女子大生シンガー・ステファニー。第49回日本レコード大賞新人賞を受賞した話題の歌姫が、演技初挑戦ながら絶大な存在感を発揮。もちろん魅惑の歌声も披露している。
成功のためならプライドすら捨ててしまう萌には、映画『デスノート』やＮＨＫ朝のテレビ小説「瞳」で注目の若手実力派女優・満島ひかり。笑顔の裏に野心を秘めた振り幅の大きい役で迫力ある演技を見せる。
そしてふたりに関わっていくピアニスト・蘭丸には『クローズZERO』『同窓会』など話題作への出演が続く渡辺大。レコード会社副社長の神野には原作者も「マンガから抜け出してきたよう」と評する及川光博。蘭丸の母に高島礼子。さらに大ベテランの長門裕之、歌手の由紀さおり、ナビゲーターのジョン・カビラなど個性あふれる顔ぶれが作品を彩る。
監督は『デスノート』の大ヒットも記憶に新しい金子修介。ラブストーリーからミュージカル、アクション、怪獣映画など幅広いジャンルをこなす名匠が、ゴージャスかつ壮大な作品世界を見事に映像化。さらに今回は劇中歌の作詞も手がけている。
豪華スタッフ・キャストが描く“歌劇”の世界。歌に恋に、世紀の女同士のバトルがここに開幕する！
今は亡き人気オペラ歌手を母に持ち、名門音大に通う麻見史緒（ステファニー）と、バイトを掛け持ちし二流音大の学費を払う緑川萌（満島ひかり）。同じようにオペラ歌手を目指しながら境遇の違うふたりは、運命にひかれるように偶然に出会う。
史緒は高価なチケットを惜しげもなく萌に与え、オペラ鑑賞に誘う。だが、劇場のロビーで有名なオペラ歌手やクイーンズレコード副社長の神野（及川光博）たちと会話を交わす史緒の姿は、萌にその境遇の違いを見せつけることとなった。劣等感にとらわれた萌は、史緒に激しい嫉妬の言葉を投げつけるのだった。
そしてその夜、帰宅した史緒を待っていたのは、経営する会社が倒産したという父（ジョン・カビラ）からの知らせだった。
自費での留学を諦めざるを得なくなった史緒は、優勝者にイタリア留学が与えられるクイーンズレコード主催のコンクールに出場することになった。同じコンクールに出場していた萌は、実力で勝る史緒を卑怯な方法でしりぞけ、優勝を手にする。そのやり方が許せない史緒は「あなたにはプライドがないの？」と詰め寄るが、萌は「そんな役に立たないものは捨てました」と言い放つのだった。
やがて史緒は、同じ音大のピアノ科の池之端蘭丸（渡辺大）の紹介で、蘭丸の母・菜都子（高島礼子）が経営する高級クラブで歌手としてとして働くことになる。一方、コンクール優勝を手にしたものの母（キムラ緑子）が起こしたトラブルが原因で神野と疎遠になってしまった萌も、神野を惹きつける女性の魅力を身につけようと、同じクラブでホステスとして働こうとしていた。こうして、ふたりはまたしても再会を果たすことになるのだった……。
