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作品スチール

S-94

監督:福居ショウジン
出演:創木希美 立島夕子 石川ゆうや ほか

2009年10月26日(月)、新宿ロフト「DRIVE TO 2010・特別企画シネマLIVE」でプレミア上映

2009年/モノクロ/DVCAM/16:9/ステレオ/30分

イントロダクション

 1980年代後半から90年代にかけて、日本インディペンデント映画シーンの中でも、特に異彩を放った監督・福居ショウジン。『ピノキオ√964』や『ラバーズ・ラバー』といった過激で強烈な作品群は、カルトムービーとして日本だけでなく海外でも熱狂的な支持を集めている。
 2008年公開の『the hiding −潜伏−』でインディペンデント映画シーンに復帰を果たした福居ショウジンが、前作から1年、早くも最新作を完成させた。それが『S-94』だ。
 『S-94』の舞台となるのは、ウイルスによって人類がほぼ死滅した世界。奇跡的に生き残り、生存者を探し子孫を残そうとする女と、絶望しながらもひとりでは死ねない女、そしてふたりの前に現われた男。3人の登場人物が織りなす緊迫感あふれるストーリーが、息詰まるような迫力を持ったモノクロの映像で描かれる。
 そしてその映像をハードコア・インダストリアルミュージックユニット“Despair”のRieuによるサウンドが飾る。それは既存の映画音楽の概念を超え、映像と衝突するかのように主張し新たな表現を誕生させる。
 この作品の上映にあたり、大音量のPA設備を備えたライブハウスが会場として選ばれた。福居ショウジンとRieuのコラボレーションによる“爆音ライブ”で『S-94』はお披露目される。
 『ピノキオ√964』がDVD化され再び注目を集める中、福居ショウジンが「体感する映画」を世に送り出す。

ストーリー

作品スチール

 2010年、殺人ウイルス“S-94”の爆発的な感染が発生した。致死率90%を超えるS-94によって人々は血を吐きながら次々に死んでいき、人類はほぼ死滅の状態にあった。
 奇跡的に生き残った美羽(創木希美)は地下シェルターの中で暮らし、生存者を求めて無線機での呼びかけを続けていた。応答は1度もなかったが、美羽は、どこかに生存者がいることを信じ、男と出会い子孫を残すことに執念を燃やしていた。  一方、美羽とともにシェルターで暮らすアイス(立島夕子)は、生存者などいるわけがないと美羽を嘲笑う。すでに希望を失っっているアイスだが、ひとりでは死ぬことができず、美羽を道連れに死のうとして衝突を繰り返していた。
 そんな中、無線機から突然男の声が聴こえてきた。助けを求める男の声に、防護服とマスクを身につけた美羽はバイクを走らせ、無人の街で周馬(石川ゆうや)の姿を見つける。
 S-94に侵された外界で、マスクもなしに生きていた周馬。彼はS-94に感染しても死なない抗体の持ち主だったのだ。周馬に人類の希望を見出す美羽。だが、感染を防ぐため、シェルターの中でも美羽とアイスはマスクと防護服を外すことができない。その状況に耐えられなくなったアイスは錯乱してマスクを外すが、死ぬことはなかった。アイスもまた抗体の持ち主だったのだ。
 ひとり防護服とマスクをつけ続けなくてはならない美羽は、男がすぐそばにいながら子孫作りをすることができず、焦燥感を募らせていく。一方、周馬とアイスは惹かれあっていき、周馬の出現により変化していく美羽とアイスの関係。そして――。

キャスト

  • 美羽:創木希美
  • アイス:立島夕子
  • 周馬:石川ゆうや

スタッフ

  • 監督・脚本・編集:福居ショウジン

  • プロデューサー:友利栄太郎
  • 撮影・録音:蔭山周
  • 助監督:加島優一
  • 監督助手:鈴木修人
  • 制作:藤川久美子
  • 制作デスク:東澤俊秀
  • 美術:ホネ工房
  • 衣装:甲斐さやか
  • 特殊造形:椋梨夜
  • 応援:中村研太郎
  • サウンド:Rieu(Despair)
  • ロケセット協力:都志美

  • 企画・製作・宣伝:ホネ工房

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