色彩の記憶

監督：御法川修

２００９年２月７日(土)〜15日(日)、東京都写真美術館ホールにて期間限定ロードショー

２００９年／カラー／ビデオ作品／ステレオ／70分

　美しく繊細な、豊かな色彩文化を育んできた日本。『色彩の記憶』は、現代の日本で色彩を生み出す表現者たちをとらえたアート・ドキュメンタリー映画だ。第11回ゆふいん文化・記録映画祭で“新しいドキュメンタリー映画の誕生”と讃えられ、第１回松川賞を受賞した作品が、いよいよ一般公開を迎える。
　美容界をリードするカラースペシャリスト、京都西陣織の匠、有田窯の陶工。豊かな感受性と熟練の技により独自の色彩を創造する匠たちの肖像を映像として刻んだ監督は、劇場映画デビュー作『世界はときどき美しい』が第19回東京国際映画祭に出品され、国内外から高い評価を受けた御法川修。映し出されたものの息遣いを感じさせるような演出は、色彩の匠たちと共鳴するように、その技と心を映し出していく。
　色彩の表現者たちをカメラに収めたのは、大ヒット作『クライマーズ・ハイ』『シャカリキ！』などの小林元、『トウキョウ・ソナタ』などで第30回ヨコハマ映画祭撮影賞を受賞し『世界はときどき美しい』でも御法川監督と組んでいる芦澤明子、名匠・田中徳三監督の遺作となった『少年河内音頭取り物語』の池田俊己という３人のカメラマン。日本映画界を代表する３人の映像をひとつの作品で観ることができるのも『色彩の記憶』の大きな魅力だ。
　製作は美容室専用の頭髪化粧品の開発を通じて美容界の発展に力を注ぐ株式会社ミルボン。この作品には、日本独自の色彩文化を大切にし、美容界への未来へ向けたメッセージとしたいという願いが込められている。

• 高原紀子／岩上晴美（カキモトアームズ）雄
• 山口伊太郎／野中明（紫紘）雄
• 馬場真右ェ門（真右ェ門窯）

• 監督：御法川修


• 製作：鴻池一郎
• 企画：佐藤龍二
• プロデュース：桂良一
• アソシエイト・プロデューサー：岡功／平井正男／新名貴史
• プロデューサー：井手口直樹


• 撮影：小林元／芦澤明子／池田俊己
• 編集：時森茂和
• 音響：高木創
• アート・ディレクション：奥村香奈


• 製作：株式会社ミルボン
• プロデュース：株式会社ケイビープランニングインターナショナル