罪とか罰とか
監督:ケラリーノ・サンドロヴィッチ
出演:成海璃子 永山絢斗 段田安則 犬山イヌコ ほか
2009年2月28日(土)よりシネマライズ、テアトル新宿ほか全国ロードショー
2008年/カラー/35mm/ビスタサイズ/ドルビーSR/110分

16歳の天才女優と演劇界の鬼才の豪華コラボレーションが実現! 岸田戯曲賞など多数の受賞歴を持ち、テレビ「時効警察」など映像の世界でも高い評価を受けるケラリーノ・サンドロヴィッチ(KERA)が、映画『神童』『イキガミ』やドラマ「瑠璃の島」「ハチミツとクローバー」などで正統派美人女優として注目される成海璃子を主演に『1980』『グミ・チョコレート・パイン』に続く待望の映画3作目を完成させた。
売れないグラビアアイドル・アヤメはひょんなことから一日警察署長に就任。警察署で元カレと劇的な再会を果たすが、署内で難事件が発生、なぜかアヤメは解決に乗り出すことに!?
本格的コメディ初挑戦の成海璃子は、これまでの彼女のイメージとは異なったイケてないアイドル役に挑戦。体当たりの演技でコメディエンヌとしての才能を開花させた。
そして共演陣は、アヤメの元カレの刑事・春樹に『フレフレ少女』などの新鋭・永山絢斗、アヤメのマネージャーにはKERA作品に欠かせない犬山イヌコ、アヤメと同じ事務所の売れっ子グラビアアイドルに『俺たちに明日はないっス!』『愛のむきだし』で注目の安藤サクラ、さらにKERA作品常連の段田安則、大倉孝二、山崎一、奥菜恵に加え、市川由衣、佐藤江梨子、六角精児、高橋ひとみ、串田和美、麻生久美子、石田卓也ら個性的で豪華なキャストが揃った。
KERA流のブラックなギャグと奇想天外なストーリーは、ファーストカットからラストまで片時たりとも目が離せない。飛び切りブラックで飛び切りキュートな傑作コメディが、ここに誕生した。

円城寺アヤメ(成海璃子)はグラビアアイドル。しかし、一緒にスカウトされた耳川モモ(安藤サクラ)が大人気なのに比べ、アヤメはパッとしない。モモが表紙を飾る雑誌に久々にアヤメのグラビアも掲載されたが、なんとアヤメのページだけサカサマに印刷される始末。コンビニで印刷ミスを見つけたアヤメは大ショック。おまけにコンビニ店長(徳井優)に立ち読みをとがめられて雑誌を買うことになったが、財布が見つからず、思わず店を飛び出してしまう。
アヤメは万引き犯としてアッサリ捕まってしまい、マネージャーの風間(犬山イヌコ)も駆けつけて平謝り。そして警官に万引きを帳消しにしてもらう交換条件として、見越婆(みこしば)署の“一日警察署長”を引き受けることになってしまった。
一日警察署長といっても、タスキをつけてあいさつするだけの簡単な仕事と思っていたアヤメだが、「一日警察署長なのだから夜中の12時までは署長をつとめてください」と奇妙な論理を持ち出されて、夜中まで署にいることに。
風間はほかの仕事で帰ってしまい、ひとり見越婆署に残されたアヤメ。そしてアヤメの担当として現われた刑事は、高校時代に付きあっていた春樹(永山絢斗)だった。濃いキャラの警官たちが揃った怪しい署内を案内されながらアヤメは春樹に「まだ、続けてるの?」と訪ねる。実は春樹は怖ろしい秘密の持ち主で、それを知るのはアヤメだけのはず……なのだが。
署員たちはなぜかアヤメにほんとうの署長のように指示を求めてくる。さらにコンビニ強盗事件が発生し署内は大騒ぎに。アヤメの長い1日はまだ終わらない――。