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作品スチール

花のあと

監督:中西健二
出演:北川景子 甲本雅裕 宮尾俊太郎 ほか

2010年3月13日(土)より全国東映系にてロードショー

イントロダクション

作品スチール

 古き日本人の姿を情感豊かに描き、多くの読者の心を捕えて離さない藤沢周平の時代小説。『たそがれ清兵衛』『蝉しぐれ』『武士の一分』『山桜』など映画化が続く藤沢作品から、珠玉の短編『花のあと』が映画化を果たした。
 主人公は男に負けぬ剣の腕を持つ娘・以登。1度だけ竹刀を交えた若い武士・孫四郎に心惹かれるが、以登には家の決めた許婚・才助がいた。孫四郎への想いを断ち切り剣を置いた以登のもとに、ある日思いもよらぬ報せが届く……。
 以登を演じるのは、『ハンサム★スーツ』『真夏のオリオン』など話題作への出演が続く、日本エンターテイメント界注目の若手女優・北川景子。初の時代劇出演となる本作では、半年におよぶ所作や殺陣の稽古を積み、新境地に挑んだ。
 才助役には数多くの作品でその存在感を発揮する個性派の甲本雅裕。孫四郎役にはドラマなどにも活躍の場を広げ、これが映画は初出演となるバレエ界の新星・宮尾俊太郎。さらに、歌舞伎界から若手女形の市川亀治郎、日本映画界の誇る名優・國村隼ら、豪華なキャストが集まった。
 脚本は、同じく藤沢周平原作の『山桜』も手がけた長谷川康夫と飯田健三郎。豊富な助監督経験を持ち、教育問題を題材とした劇場監督デビュー作『青い鳥』で非凡な演出手腕を発揮した注目の俊英・中西健二が時代劇初監督をつとめた。
 そして『山桜』でも主題歌を担当した人気女性シンガー・一青窈が主題歌「花のあと」を優しく歌いあげる。
 『花のあと』は、ひとりの女性の悲しい恋物語であると同時に、ひとりの人間として自分の信じるものを貫こうとする人々の凛とした姿を伝えてくれる。

ストーリー

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 東北にある海坂藩。組頭の地位にある武士を父に持つ以登(いと:北川景子)は、男に引けをとらない剣の使い手で、腕試しに訪れた道場では誰ひとり敵わなかったと評判であった。
 桜の花が咲き誇るころ、花見に出かけた以登に、ひとりの若い武士が声をかけてきた。例の道場の筆頭であるが、不在のため以登と竹刀を交わすことができなかった江口孫四郎(宮尾俊太郎)であった。以登は父・寺井甚左衛門(國村隼)に孫四郎と試合をさせてほしいと頼み込む。その願いは聞き入れられ、しばらくのち、孫四郎は寺井家を訪れ以登と竹刀を交える。藩随一の剣の使い手と名高い孫四郎に以登は敗れるが、そのただ一度だけの試合はひそかな恋心を以登の中に芽生えさせた。だが、以登は親の決めた許婚のある身。甚左衛門は、この日の試合を最後に以登が孫四郎と会うことを禁じた。
 やがて以登は孫四郎がほかの家に婿入りが決まったことを知り、以登の許婚・片桐才助(甲本雅裕)も留学していた江戸から数年ぶりに戻ってきた。才助との祝言を控え、以登は様々な想いを振り切るように、打ち込んできた剣を置く。
 そして雪が海坂藩を覆うころ、以登は驚くべき報せを聞くことになる。内藤家に婿入りし、幕府への使者として江戸に向かった孫四郎が、江戸で犯した失態の責を取り自害したというのだ。
 孫四郎の死に疑問を感じた以登は、才助に相談を持ちかけた。孫四郎との関係を詮索もせずに事情を調べる才助は、藩の重鎮・藤井勘解由(ふじい・かげゆ:市川亀治郎)が孫四郎を罠にかけたことを探り出す。
 最期まで“義”を貫いた孫四郎のため、以登は一度は置いた剣を取る決意を固める――。

キャスト

  • 以登:北川景子

  • 片桐才助:甲本雅裕
  • 江口孫四郎:宮尾俊太郎

  • 藤井勘解由:市川亀治郎
  • 寺井甚左衛門:國村隼

スタッフ

  • 監督:中西健二

  • 原作:藤沢周平
  • 脚本:長谷川康夫/飯田健三郎

  • 主題歌:一青窈「花のあと」

  • 配給:東映

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