恋するナポリタン
監督：村谷嘉則
出演：相武紗季 眞木大輔 塚本高史 ほか
２０１０年９月11日(土)よりヒューマントラストシネマ渋谷、シネ・リーブル池袋ほか全国ロードショー
２０１０年／カラー／ビスタサイズ／ドルビーＳＲ／１０５分
ドラマ、ＣＭ、映画で大活躍の相武紗季、人気グループ・EXILEのパフォーマー・眞木大輔、若手男優の中でも個性の際立つ塚本高史。現在、日本エンターテイメント界で輝きを放つ３人が豪華トリプル主演を飾る映画が『恋するナポリタン』だ。
相武紗季が演じるのは人生の岐路に立つグルメライターの瑠璃。そんな瑠璃を料理で励ますのが塚本高史演じる幼なじみのイタリアンシェフ・武。眞木大輔は、武の記憶を持つピアニスト・佑樹役で、佑樹と武のふたりの人格を演じわけてみせる。
共演者には幅広いキャストが集った。ジュノンスーパーボーイコンテストグランプリ受賞者の市川知宏、期待の子役・岡山智樹、映画界でも活躍する歌舞伎役者の市川亀治郎、元・宝塚トップスターで映画初出演となる真琴つばさ、存在感の光るベテランの北大路欣也。そしてテレビでもおなじみの脳科学者・茂木健一郎が俳優として映画デビューを果たす。
俳優陣とともに映画を彩るのは、食のプロデューサーとしてマクロビオティックの普及につとめる西邨マユミが監修した、ヘルシーな食材によるイタリアン料理。また、物語で大きな役割を果たす武の得意料理“天使のオムライス”は、人気の料理教室・ＡＢＣクッキングスタジオがレシピを提供した。
脚本は数多くの舞台演出で知られる鈴木勝秀。若松節郎監督の助監督をつとめ「救命病棟24時」「海と太陽の教室」などの人気ドラマの演出を手がてきた村谷嘉則が、自身初となる劇場用映画のメガホンをとった。
ときに軽快に、ときに情感豊かに響く音楽を手がけたのは気鋭の若手作曲家・かみむら周平。さらに、MR.BIGのボーカリストとして高い人気を誇るエリック・マーティンが歌う書き下ろし曲「Love Is Alive」が映画のエンディングを飾る。
人気のイタリアレストラン・ナポリ食堂ダンジェロは、今夜も多くの客で賑わっていた。忙しい仕事の中で、瑠璃（相武紗季）からかかってきた電話にも、シェフの武（塚本高史）は気づかなかった。
仕事が一段落し、ようやく瑠璃が残した留守電のメッセージを聞いた武は、夜の街を走る。そして武が目にしたのは、先輩のシェフ・水沢（市川亀治郎）と一緒にいる瑠璃の姿と、瑠璃の薬指で光る指輪。武が瑠璃に声をかけようとしたとき、武は思わぬ事態に巻き込まれることになる。
槇原佑樹（眞木大輔）が目を覚ますと、そこは病院のベッドの上だった。大きな事故から１ヶ月、奇跡的に一命を取り留めたものの、佑樹からは過去の記憶が消えていた。家に戻った佑樹は慣れた手つきで料理を作り、その腕前と以前と打って変わった態度に、一緒に暮らす姉の仁子（真琴つばさ）と甥の聡史（市川知宏）は戸惑いを隠せない。
佑樹自身も戸惑いを感じていた。幼いころをイタリアのナポリで過ごし、ずっと大切な人のために料理を作ってきた記憶。その記憶にたびたび現われる女性は誰なのか？
やがて、自分が起こした取り返しのつかない事故について知った佑樹は、記憶の中の女性が瑠璃であることに気づく。自分の記憶が武のものであることを確信し、瑠璃に近づこうとする佑樹だったが、瑠璃は佑樹への警戒心を解こうとしなかった。
そんな瑠璃も、佑樹の作る料理の味を認め、佑樹は武の残した店を引き継ぐことになるのだが――。
あの日、武が伝えたかった言葉は瑠璃に届くのか？ そして幼い日に武と瑠璃が交わした約束は――。
