桃色のジャンヌ・ダルク
監督:鵜飼邦彦
出演:増山麗奈 志葉玲 白井愛子 加藤好弘 ほか
2010年3月27日(土)より渋谷ユーロスペースにてレイトショー
2009年/カラー/DV-CAM/105分
2007年9月13日、安倍首相(当時)の突然の辞意表明の翌日、国会議事堂前でピンクのビキニ姿で抗議行動をするひとりの女性の姿があった。彼女の名は、増山麗奈(ますやま・れな)。画家として活動し、反戦アート集団“桃色ゲリラ”の代表として数々のパフォーマンスをおこなう彼女は、各方面から注目されている。『桃色のジャンヌ・ダルク』は、そんな増山麗奈の活動を記録したドキュメンタリー映画だ。
露出の高い衣裳でデモ行進をおこない、戦火のイラクを訪れ現地の芸術家たちとコラボレーションし、自らの母乳を使った“母乳アート”を描く。カメラはそんな激しい表現者としての増山の姿を、パフォーマンス集団“ゼロ次元”代表の加藤好弘、参議院議員・川田龍平らのコメントを交えながら映し出すと同時に、二児の母親であり主婦である増山麗奈の姿も捉えていく。
また、増山麗奈の生い立ちや学生時代のエピソードをドラマで再現。ドラマ部分では東京芸大学生時代の増山を『童貞放浪記』のヒロイン役で注目を集めた女優の神楽坂恵が演じている。
監督はこれが初監督作となる鵜飼邦彦。日活撮影所からキャリアをスタートさせ、長年にわたり映画編集者として数多くの作品に携わってきた鵜飼は、2006年に展覧会で増山と出会った。そのユニークなパフォーマンスと画家としての才能に惹かれた鵜飼は、その1ヶ月後から突き動かされるようにして撮影を開始し、『桃色のジャンヌ・ダルク』を完成させた。
“女”であることを積極的に利用しながらメッセージを伝えようとする増山麗奈。世界を変えようとする強い母性が、そこにはある。
- 増山麗奈
- 志葉玲
- 白井愛子
- 加藤好弘
- 澤田サンダー
- 黒田オサム
- 川田龍平
- 坂口寛俊
- 佐々木祐司
ドラマ部分出演
- 神楽坂恵
- 今井悠夫
- 椎葉智
- 増田俊樹
- 黄金咲ちひろ
- 吉行由実
- 監督・撮影・編集:鵜飼邦彦
- 撮影:井川楊枝/増田俊樹
- 音楽:菅野慎人
- 主題歌:白井愛子「one かけがえのない君へ」
- 製作:ジャンヌ・ダルク・プロジェクト
- 配給・宣伝:アルゴ・ピクチャーズ