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作品スチール

日本のいちばん長い夏

監督:倉内均
出演:木場勝己 池内万作 キムラ緑子 ほか

2010年8月7日(土)より新宿バルト9、丸の内TOEI2ほか全国公開

イントロダクション

作品スチール

 太平洋戦争終戦から18年を迎えた昭和38年(1963年)、東京の料亭である座談会が催された。終戦時、政府や軍の中枢にいた者、兵士として前線で戦っていた者、一般市民として生きていた者。当時、文藝春秋社社員であった半藤一利の司会により、さまざまに立場の異なる28人が語った戦争の記憶は、雑誌「文藝春秋」に掲載され大きな反響を呼んだ。この座談会はのちに「日本のいちばん長い日」として書籍化され、岡本喜八監督により映画化もされている。そして近年、半藤一利自身による解説を加え「日本のいちばん長い夏」として再出版され、ふたたび注目を集めた。
 映画『日本のいちばん長い夏』は、この原作をユニークな手法によって映像化した作品である。映画の主人公となるのは、終戦の年に生まれたテレビ演出家。彼は、昭和38年におこなわれた座談会を文士劇として再現し、2010年の現在、改めて戦争を振り返ろうとする。映画は、演出家が取材をおこなう過程や、文化人たちによる文士劇、さらに文士劇を演じる文化人たちが本人として“戦争”を語る様子と、幾層にも重なる現実とフィクションとを行き来しながら進行する。
 国際弁護士の湯浅卓、アニメ監督の富野由悠季、ジャーナリストの田原総一郎、脚本家の市川森一、アナウンサーの松平定知、ジャーナリストの鳥越俊太郎、マンガ家の江川達也ら、現代を代表するさまざまな分野の文化人たちが出演するほか、主人公の演出家を木場勝己、若き日の半藤一利を池内万作と実力派俳優が演じる。
 監督は多くのテレビ番組を送り出し『佐賀のがばいばあちゃん』など劇場用作品も手がける倉内均。本作では、自身の分身である演出家を主人公に据え、世代を越えて受け継がれるべきメッセージを映画に込めた。

キャスト

  • 演出家:木場勝己
  • 半藤一利:池内万作
  • 楠政子:キムラ緑子

  • 迫水久常:湯浅卓(国際弁護士)
  • 松本俊一:中村伊知哉(慶応義塾大学教授)
  • 岡本季正:青島健太(スポーツライター)
  • 上山春平:山本益博(料理評論家)
  • 扇谷正造:松平定知(アナウンサー)
  • 今村均:富野由悠季(アニメ映画監督)
  • 大岡昇平:林望(作家)
  • 池田純久:鳥越俊太郎(ジャーナリスト)
  • 徳川夢声:立川らく朝(医師・落語家)
  • 有馬頼義:島田雅彦(小説家)
  • 志賀義男:田原総一朗(ジャーナリスト)
  • 村上兵衛:市川森一(脚本家)
  • 会田雄次:江川達也(漫画家)
  • ルイス・ブッシュ:デイヴィッド・ディヒーリ(ジャーナリスト)

  • 館野守男:瀬川菊之丞
  • 鈴木一:松永英晃
  • 南部伸清:加納竜
  • 佐藤尚武:山本清
  • 富岡定俊:早川純一
  • 吉武信:小田豊
  • 荒尾興功:重松収
  • 池部良:柚原旬
  • 岡部冬彦:武藤兼治

  • 明:鈴木豊
  • 明の妻:松本舞
  • 隆司:豊村幸風
  • 歌手:脇田真粹

  • ナレーション:礒野佑子

スタッフ

  • 監督・脚本:倉内均

  • 原作:半藤一利・編「日本のいちばん長い夏」(文藝春秋)

  • 製作:與田尚志
  • プロデューサー:堤啓介/紀伊宗之/下温湯健 撮影:三好保彦
  • 美術:掛幸善
  • 照明:石田厚
  • 録音:森英司
  • VE:黒木禎二
  • 音響プロデューサー:桑木知二
  • リサーチ」塚本聖子
  • 記録:村上律子
  • 助監督:岡村明
  • 監督補:河村毅
  • 美術プロデューサー:川村裕一
  • 美術ディレクター:古市百人

  • 音楽プロデューサー:青山勇
  • 音楽 小熊達弥

  • 企画協力:文藝春秋
  • 製作・著作:NHK/アマゾンラテルナ
  • 配給:アマゾンラテルナ
  • 配給協力:ティ・ジョイ

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