NECK
監督:白川士
出演:相武紗季 溝端淳平 栗山千明 平岡祐太 ほか
2010年8月21日(土)よりシネマサンシャイン池袋、新宿バルト9ほか全国ロードショー
2010年/カラー/ビスタサイズ/ドルビーSRD/96分

「首から上で感じた恐怖がお化けを生み出す!」。そんな独自の“ネック理論”を唱える美人大学院生の実験に、彼女に恋した大学生や怖がりの人気ホラー作家とその担当編集者も巻き込まれ、誰も予期しなかった騒動が!?
三島由紀夫賞受賞作家・舞城王太郎と、企画・プロデューサーの山田雅子ら『ラブ★コン』『ハンサム★スーツ』を手がけてきたチームが組んで送り出す“胸キュン・ホラー”、それが『NECK』だ。ドキドキする恋愛の要素と背筋の凍る恐怖を、コミカルなタッチでテンポよく見せていく、ユニークな作品が誕生した。
主人公であるちょっと変わった大学院生・真山杉奈をキュートに演じるのは、ドラマ・CMで活躍、主演映画『恋するナポリタン』も控える相武紗季。そして、杉奈に恋する大学生の“クビくん”こと首藤友和には主演作『君が踊る、夏』をはじめ話題作への出演が続く溝端淳平、人気ホラー作家でありながら極度の怖がりの越前魔太郎には主演ドラマ「ゴッドハンド輝」も好評の平岡祐太、魔太郎を担当する敏腕編集者の赤坂英子には独特の存在感を持つ栗山千明と、実力派若手俳優が集結。そのほか、坂東英二、佐藤二朗、渡辺豪太、小松彩夏、AKB48の河西智美、鈴木一真、温水洋一、細川茂樹、板尾創路と、バラエティに富んだキャストが顔を揃えた。
メガホンをとったのは「永遠の仔」「不機嫌なジーン」「エリートヤンキー三郎」と幅広いジャンルのテレビドラマを手がけ、これが劇場用映画初監督となる白川士。実相寺昭雄監督作品で知られる撮影の中堀正夫と照明の牛場賢二ら精鋭スタッフが、独特な雰囲気を持つ作品世界を創り出している。

大学院生の真山杉奈(相武紗季)は、教授も頭が上がらないほどの優れた頭脳の持ち主で、学内でも有名人。そのちょっと変わった人柄も有名な理由だ。同じ大学の2年生でアメフト部に所属する首藤友和(溝端淳平)は、学内で見かけた杉奈に恋してしまい、ついに思い切って「デートしてください」と告白するも、杉奈はいたって無関心。たが、友和の「首藤」という名字を知ったとたんに興味津々となり「あんた怖がりか?」と確かめると、夜に研究室に来るようにと告げる。
その夜、期待に胸躍らせて研究室を訪れた友和だったが、待っていたのは奇妙な木製の巨大な箱。杉奈はその箱に首だけが出る体勢で智一を入れ、目の前のモニターでホラー映画のDVDを再生すると部屋を出ていってしまった。数時間後、戻ってきた杉奈はなにも変わった様子がないことに「実験失敗や」とガッカリ。実はこの木箱、杉奈が子供のころの体験から発想した「首から上の恐怖からお化けを生み出す」という“ネック理論”を実験するための“ネック・マシーン”だったのだ。杉奈の話を聞いた友和は「怖がらせ方が間違っていたのでは?」と提案し、ふたりは“怖がらせのプロ”に会いに行くことになった。
友和が杉奈に紹介したのは、友和の実家であるお寺によく魔除けのお札をもらいにくるホラー作家の越前魔太郎(平岡祐太)。「魔界探偵 冥王星O」シリーズで大人気の魔太郎だが、ホラー作家なのに極度の怖がり。そして会ってビックリ、杉奈と魔太郎の間に意外な関係があることが明らかになった!
結局、なんだかんだで魔太郎と担当編集者・赤坂英子(栗山千明)は杉奈の実験に協力することに。数日後、杉奈と友和、魔太郎と赤坂の4人は、怖ろしい事件の舞台となった人形師・山本壮平(鈴木一真)の屋敷を目指す……。