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作品スチール

さんかく

監督:吉田恵輔
出演:高岡蒼甫 小野恵令奈 田畑智子 ほか

2010年6月26日(土)、ヒューマントラストシネマ渋谷、池袋テアトルダイヤほか全国順次ロードショー

2010年/カラー/DTSステレオ/99分

イントロダクション

作品スチール

 百瀬と佳代はマンネリ感の漂う同棲中のカップル。そんなふたりのもとで佳代の妹・桃が夏休みの間過ごすことになった。まだ15歳の桃の奔放な振る舞いに百瀬はときめいてしまって……。
 『机のなかみ』や『純喫茶磯辺』で、どこか「ダメ」な人たちの姿をユーモアと切なさをもって描いてきた気鋭の監督・吉田恵輔が、待望の劇場映画第3作を完成させた。ダメ男と彼の恋人、その妹の3人の奇妙な関係を描いた『さんかく』だ。
 15歳の中学生に恋してしまう百瀬を演じるのは『パッチギ!』『クローズZERO』『ROOKIES -卒業-』などヒット作に出演する高岡蒼甫。これまでの役とは一味もふた味も違う、だらしないけどどこか憎めない男を演じ、新たな魅力を見せる。
 そして桃役には人気アイドルグループ・AKB48の小野恵令奈。吉田監督が「この作品には小野恵令奈の存在が大きかった」と語るだけあり、無自覚に周りを翻弄する少女を見事に表現。初のキスシーンにも挑戦し、本格派女優の片鱗を感じさせる。
 佳代役には『お引越し』やドラマ「私の青空」など20代にしてすでに豊富なキャリアを持つ実力派・田畑智子。恋人のことを想うゆえにイタい行動に走ってしまう佳代を確かな演技力で演じてみせた。その演技は多くの観客の共感を呼ぶに違いない。
 また、小野恵令奈と同じAKB48のメンバー・大島優子が友情出演しているのもファンには見逃せないところだろう。
 主題歌は各方面から注目されるアコースティック・ディオ“羊毛とおはな”が「空が白くてさ」を書き下ろしている。
 相手のことが「好き」なんだけど、その「好き」はどこかずれてて一方通行。おかしくて、だけどちょっぴり哀しくて、とても愛しい、不器用な人たちの恋愛映画の登場だ。

ストーリー

作品スチール

 30歳の百瀬(高岡蒼甫)と29歳の佳代(田畑智子)は現在同棲中。付き合いはじめて長い分、お互いの嫌な部分が目について衝突することも多い。
 そんなふたりが暮らす部屋に、佳代の妹で15歳の中学生3年生・桃(小野恵令奈)が実家からやってきて、夏休みの間泊まることになった。到着早々、食事でわがままを言ったりと桃の言動はまだまだ子供っぽい。だが、部屋での桃の無防備な格好や仕草に百瀬はなんとなくドギマギ。同じ部屋で寝る桃が気になって夜もよく眠れない。
 百瀬の勤める釣り用品店の店長は、事情を知って「変なことやって捕まんないでね」とひとこと。その言葉を笑い飛ばしていた百瀬だったが、趣味のカスタムカーを褒めてくれたり昔の武勇伝に無邪気に感心してくれる桃を次第に意識してしまうようになってきた。そんな百瀬の心中を知ってか知らずか、佳代は桃にあまり百瀬に馴れ馴れしくしないよう忠告するが、桃に「嫉妬してるの?」とからかわれる始末。親密さを増していく百瀬と桃と、どこか噛みあわなくなっていく百瀬と佳代。
 そんな夏も過ぎていき、桃が実家に帰る日が近づいてきた。百瀬は桃がいなくなることに淋しさを隠せない。そして桃が帰る前の晩、夜中に目を覚ました百瀬と桃は自然とキスを交わすのだった。
 実家に戻った桃を気にしてばかりの百瀬と佳代の関係はさらにギクシャク。ついに些細なきっかけから別れ話となって、百瀬は部屋を出てしまった。それでも佳代は百瀬を想い続けるのだが、その気持ちはおかしな方向に進んでいって……。
 3人が抱える、ちょっといびつな「好き」な気持ち。絡まりあう3人の気持ちがたどり着く先は?

キャスト

  • 百瀬:高岡蒼甫
  • 榎本桃:小野恵令奈(AKB48)
  • 榎本佳代:田畑智子

  • 栗田:矢沢心
  • ファミレス店員:大島優子(友情出演)
  • 翔吾:太賀
  • 刑事:赤堀雅秋

スタッフ

  • 監督・脚本・照明:吉田恵輔

  • 企画:石田雄治
  • プロデューサー:有重陽一/三浦剛/深津智男/曽我勉

  • 撮影:志田貴之
  • 美術:藤田徹
  • 編集:松竹利郎
  • スタイリスト:小里幸子
  • 助監督:長尾楽
  • 制作担当:中山泰彰

  • 音楽:佐々木友里
  • 主題歌:羊毛とおはな「空が白くてさ」

  • 制作プロダクション:日活撮影所/ジャンゴフィルム
  • 協力プロダクション:フェイス・ワンダーワークス
  • 製作:日活/テレビ大阪
  • 配給・宣伝:日活

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