
内田真紀(大塚麻恵)が働くオカルト雑誌の編集部では、新人編集者がある廃工場の取材を提案をしていた。その廃工場では霊の目撃談が絶えず、また死体が発見されたとの噂もあり、ネットの掲示板では怪奇スポットとして評判となっていた。だが、真紀をはじめほかの編集者たちは工場の名前を聞いて顔色を変える。実は数年前、当時の編集部員が取材でその廃工場を訪れ、そのまま姿を消すという事件があったのだ。
結局、失踪事件から時間が経っていることもあり廃工場の取材が決定する。真紀は、編集長からホラー監督のトヨカワ(ファンキー中村)が送ってきたUSBメモリーを渡される。そのメモリーには、トヨカワ自身が例の廃工場を訪れて撮影した映像が記録されていた。トヨカワが回すカメラは、暗い闇に包まれた工場の奥深くを映し出していく。工場に近づくことを躊躇っていた真紀だったが、映像を見終わると取材の下見に行くと告げて工場へと向かった――。
一方、心霊現象などに興味を持つ愛好家のサークル・法螺の会の会長をつとめる藤崎恵梨(石原あつ美)のもとには、雑誌編集部から取材の依頼が届いていた。法螺の会で例の廃工場を取材しないかというのだ。サークルの名を広めるチャンスだと軽いノリで取材を受けることを決めたメンバーたちは、恵梨の姉・麗子(深月ユリア)の制止も聞かず工場へと向かう。
サークルの会合に欠席していた法螺の会・副会長の三原俊郎(平田裕一郎)は、恵梨たちが廃工場に行ったことを知り、メンバーのあとを追って工場へ向かう。だが、すでに工場の敷地内に立ち入った法螺の会のメンバーたちには、怖ろしい惨劇が訪れようとしていた――。