七夕を間近に控え、祠堂学院の寮では葉山託生=タクミ(浜尾京介)が後輩の真行寺兼満(内藤大希)と一緒に笹に飾り付けをしていた。祠堂学院で崎義一=ギイ(渡辺大輔)と運命的な出会いをしたタクミ。そして真行寺もまた、タクミと同じように祠堂学院で運命的な出会いをしていた。
2年前、受験生として祠堂学院にやってきた真行寺は、試験監督の手伝いをしていた三洲新(馬場良馬)と出会った。三洲に惹かれた真行寺は、三洲に好きになってもらえるような男になろうという決意を固めるのだった。
試験に合格し祠堂学院の生徒となった真行寺は、三洲に積極的にアプローチしていく。それに応じる三洲だったが、真行寺が肝心の気持ちを尋ねるといつもはぐらかしてしまう。そんな三洲との曖昧な関係を続けている真行寺は、このところ三洲が誰かと頻繁に電話を交わしていることを気にかけていた。そして真行寺はある日、三洲の電話の相手が、受験の日に三洲と仲よさげにしていた相楽先輩(広瀬友祐)であることに気づいてしまう……。
一方、弓道部の吉沢道雄(小林豊)は大事な試合を控えていたが、恋人の高林泉(三津谷亮)には応援に来なくていいと言う。試合の日が、高林が楽しみにしている天文台の公開最終日であることを知っていたのだ。お互いを思いやるがゆえに、高林と吉沢の気持ちはすれ違っていく。高林がギイに相談を持ちかけたことを知り、吉沢は高林とギイの関係を疑ってしまう……。
学院で繰り広げられるふた組のカップルの恋愛模様を、タクミとギイ、友人の赤池章三(滝口幸広)は見守っていく。それぞれの気持ちが揺れ動く中、やがて七夕の日がやってきた――。
タクミくんシリーズ Pure〜ピュア〜
監督:横井健司
出演:馬場良馬 内藤大希 浜尾京介 渡辺大輔 ほか
2010年12月18日(土)よりシアター・イメージフォーラムにてレイトショー
2010年/カラー/ビスタサイズ/79分
全寮制の男子校・祠堂学院を舞台に男子同士の恋愛を描いた人気小説を映画化した「タクミくんシリーズ」。その映画化第4弾となるのが『Pure〜ピュア〜』だ。
タイトルのとおり、これまではタクミ=葉山託生とその恋人・ギイ=崎義一の恋愛を描いてきた「タクミくんシリーズ」だが、4作目にして初めてほかのキャラクターがメインとなっている。『Pure〜ピュア〜』の主人公となるのは、前作『美貌のディテイル』で映画に初登場した三洲新。三洲と、彼に一途な想いを寄せる後輩・真行寺兼満を中心に物語は綴られていく。
ミュージカル「テニスの王子様」(テニミュ)の手塚国光役などで人気の馬場良馬が、前作に続いて三洲を演じて映画初主演。その相手役となる真行寺を演じるのは、テニミュで芥川慈郎を演じ、本作が映画初出演となる内藤大希だ。
そして、高林泉役に期待のユニット・D2のメンバーでテニミュ2ndシーズンで不二周介役の三津谷亮、吉沢道雄役に新人の小林豊、相楽先輩役にテニミュの石田銀役など舞台で活躍する広瀬友祐と、映画初出演のフレッシュなメンバーが揃った。
もちろん、タクミとギイも三洲と真行寺たちを見守る役でしっかりと登場する。演じるのは、タクミに「天装戦隊ゴセイジャー」で人気沸騰中の浜尾京介、ギイに舞台・映画で活躍する渡辺大輔という第2作からのコンビだ。また、タクミとギイのよき友人・赤池章三役で滝口幸広が第1作目からの連続出演を果たしている。
脚本はシリーズ第1作から手がける金杉弘子。監督は2作目から3作続けてメガホンをとる横井健司。若手キャストの魅力を存分に引き出し、新たな展開で「タクミくんシリーズ」の世界に広がりを与えている。
- 三洲新:馬場良馬
- 真行寺兼光:内藤大希
- 赤池章三:滝口幸広
- 相楽貴博:広瀬友祐
- 高林泉:三津谷亮
- 吉沢道雄:小林豊
- 葉山託生:浜尾京介
- 崎義一(ギイ):渡辺大輔
- 監督:横井健司
- 原作:ごとうしのぶ(角川ルビー文庫刊)
- 原作イラスト:おおや和美
- 脚本:金杉弘子
- 製作:安西崇/磯山敦/三木和史
- 企画統括:根岸悟/鷲頭哲郎
- プロデューサー:片山武志/中村美香/三木和史
- 撮影:下元哲
- 録音:土屋和之
- 美術:山下修侍
- 助監督:佃謙介
- 制作担当:竹上俊一
- 衣装:宮本まゆみ
- ヘアメイク:鷲田知樹
- スチール:西永智成
- メイキング:佐藤吏
- 音楽:遠藤浩二
- 製作:日本出版販売/ポニーキャニオン/ビデオプランニング
- 制作・配給:ビデオプランニング
- 配給協力:日本出版販売
- 宣伝:太秦