ある日、ひとりの男がビルの屋上から飛び降りた。顔には×印の傷、そして死体の傍らには「死刑」と書かれた赤い紙片が落ちていた……。
大学生の小久保英明(荒木宏文)は、小学校時代の同級生・小泉智絵(仲川遙香)から、小学6年生のときの担任・森野先生が自殺したと連絡を受ける。数日前の同窓会で会ったばかりの森野の死に衝撃を受ける英明。森野の通夜で智絵たち同級生にあった英明は、森野が同窓会のあとで姿を消し、同級生の何人かも同じように行方不明となっていることを知らされる。
やがて英明たちは、同窓会に欠席していた同級生・蕪木鞠子の存在を思い出す。12年前、英明たちのクラスでは“×ゲーム”と称したひどいイジメがおこなわれていた。赤いブリキ箱に入れたクジを引かせ、そのクジに書かれた罰を与えるのだ。その“×ゲーム”の標的となっていたのが蕪木鞠子だった。森野の死と同級生の失踪は蕪木鞠子の復讐ではないのか?
森野の死の手がかりを探そうとする英明のもとに、恋人の明神理香子(菊地あやか)から「誰かにあとをつけられている」と連絡が入る。慌てて駆けつけた英明は、怪しい人影に襲われ意識を失ってしまう……。
英明が目を覚ましたのは小学校の教室そっくりの場所。そこには智絵たち同級生3人も捕らえられていた。英明たちは、彼らを拉致した何者かにより“×ゲーム”をおこなうことを強要される。ルーレットでクジを引く者を選び、クジに書かれた“×”をほかの3人から受ける……。その“×”は、12年前にクラスでおこなわれたものを思い出させる、しかしはるかに残虐な内容のものだった。ゲームを拒否しても怖ろしい“×”が待っている。逃れることのできない恐怖のゲームが、いま幕を開ける……。
×ゲーム
監督:福田陽平
出演:荒木宏文 菊地あやか 仲川遙香 ほか
2010年9月18日(土)よりシネマート新宿ほか全国ロードショー
2010年/カラー/シネスコサイズ/119分
小学生のころ、クラスでおこなわれていた“×ゲーム”という名のイジメ。それから12年、かつてのクラスメイトたちに復讐の手が迫る。彼らを待っているのは、より残虐な“×ゲーム”……。
『×ゲーム』(バツゲーム)は、映画化された『リアル鬼ごっこ』などの人気作家・山田悠介の同名小説を、D-BOYSとAKB48という現在の日本エンターテイメント界を席巻する2グループのメンバー共演で映画化した、衝撃のサスペンス・ホラーだ!
恐怖の復讐劇に巻き込まれていく大学生・英明を演じるのは若手俳優集団・D-BOYSの荒木宏文。そして英明の恋人・理香子には、大人気アイドルグループ・AKB48のメンバーで渡り廊下走り隊としても活動する菊地あやか。英明の小学校時代の同級生・智絵には同じくAKB48・渡り廊下走り隊の仲川遙香。フレッシュな3人が極限状態の恐怖をまさに体当たりで演じる!
さらに、D-BOYSの三上真史をはじめ、千代将太、加藤翔ら期待の若手俳優陣が英明の同級生を演じるのに加え、刑事役の相島一之、大学教授役の鶴見辰吾がベテランならではの存在感を発揮している。
『呪怨 黒い少女』監督の安里麻里が、南川要一とともに原作とは異なるオリジナル展開の脚本を執筆。『お姉チャンバラ THE MOVIE』や『学校裏サイト』を手がけてきた福田陽平監督がメガホンをとった。息づまるような緊張感に満ちながらも、ときにブラックな笑いの要素も漂わせたテンポのよい演出は、観客を引き込んで離さない。
ハードなストーリー、次々と繰り広げられる“×ゲーム”の奇抜なアイディア、恐怖の中であらわになっていく登場人物の心の闇、そして明かされる衝撃の真実……。ラストシーンまで一瞬たりとも気が抜けない、手に汗握る新感覚ムービーの誕生だ!
- 小久保英明:荒木宏文(D-BOYS)
- 明神理香子:菊地あやか(AKB48/渡り廊下走り隊)
- 小泉智絵:仲川遙香(AKB48/渡り廊下走り隊)
- 石松正:三上真史(D-BOYS)
- 新庄剛:千代将太
- 吉池哲也:加藤翔
- 室田刑事:相島一之
- 赤間教授:鶴見辰吾
- 監督:福田陽平
- 原作:山田悠介「×ゲーム」(幻冬舎文庫刊)
- 脚本:安里麻里/南川要一
- 製作:ジョリー・ロジャー/ハピネット/tfac 東京服飾専門学校
- 配給:ジョリー・ロジャー