青い青い空
監督:太田隆文
出演:相葉香凛 草刈麻有 橋本わかな 田辺愛美 平沢いずみ 波岡一喜 ほか
2011年3月5日(土)よりお台場シネマメディアージュ、4月9日(土)よりTOHOシネマズ流山おおたかの森にて公開 4月16日(土)よりお台場シネマメディアージュにて再上映
2010年/カラー/ビスタ/ドルビー/128分

やりたいことがわからなかったり、将来への夢に疑問を抱いたり、気持ちをうまく伝えられなかったり……。誰だってみんな、ちょっぴり不安を感じている。そんな高校生たちが、迷いながら、つまづきながら、大事な“仲間”たちとかけがえのないものを見つけていく笑いと涙の青春ストーリー。それが『青い青い空』だ。
監督は、昭和40年代を舞台にしたファンタジー『ストロベリーフィールズ』で注目を集めた太田隆文。今回は現代に生きる少女たちを主人公に、いまの時代に大切なものを優しく問いかけていく感動作を完成させた。
CMなどで話題の美少女・相葉香凛(あいば・かりん)が映画初主演をつとめるのをはじめ、『蘇りの血』などの草刈麻有、本作が映画デビューとなる橋本わかな、雑誌「ピチレモン」モデルもつとめる平沢いずみ、舞台などで活躍する田辺愛美と、女子高生役には期待の若手女優たちが揃った。さらに、彼女たちの高校にやってくる臨時教師に波岡一喜、主人公の姉に芳賀優里亜と『ストロベリーフィールズ』で好演を見せたキャストが再び太田監督作品出演を果たすのに加え、若手の冨田佳輔や、実力派の鈴木砂羽に袴田吉彦、ベテランの松坂慶子、長門裕之と、豪華なキャストが脇を固めている。
主題歌は、シンガーソングライター・あべさとえの「青い青い空」。あたたかなメッセージを伝える歌は映画の中でも随所で使用され、物語の中で大きな役割を果たしている。
静岡県浜松市を中心にしたオールロケによる美しい風景も見どころだ。そして地元の人々の協力を得て撮影されたクライマックスシーンは、フィクションと現実の垣根を越えた感動を届けてくれる。

高校生の真子(しんこ:相葉香凛)とみさと(草刈麻有)は仲良しの友達同士。みさとは芸能界デビューという目標を持っているが、真子は将来の希望も曖昧で、進路を巡って母親(鈴木砂羽)と意見があわず、もう1年も母親と口をきいていない。
ある日、真子とみさとが駅のホームで見かけたのは、タバコを吸っている高校生たちに注意をするひとりの青年の姿。強面の不良の一団もタジタジとなる熱い気迫のその青年は、なんと真子とみさとが通う高校に新しくやってきた臨時教員の八代先生(波岡一喜)だった!
何事も型破りな八代の行動は学校に変化をもたらしていく。そのおかげで真子とみさとは、同じクラスだけど誰とも喋らない三美子(橋本わかな)と仲良くなることができた。八代はさらに、真子たちにさまざまな出会いをもたらしてくれる。やがて、ダイエットに懸命なトン子こと塔子(田辺愛美)や、真子に気のある卓也(冨田佳輔)も加わっての部活動や合宿をとおして、みんなでひとつのことに取り組むことの楽しさを知っていく真子たち。だけど、優等生のミチル(平沢いずみ)とは、なにかにつけて衝突を繰り返してしまう。
一方で、真子の家では事件が起きていた。母の助言に従って順調な人生を送っているように見えた姉の智子(芳賀優里亜)の身に起こったある出来事。そして真子自身も、ひとつの壁にぶつかることに……。
夢中になれること、頑張れること、初めて見つけたものを手離してしまいそうになる真子。そんなときに気づくのは、周りに支えてくれる人たちがいること。そのことが、真子たちに勇気をくれる――。