
吉祥寺に住んでいる探偵小説好きの朝日奈くん(桐山漣)は、現在バイト探し中。求人広告を頼りに次々と電話をかけても、返ってくるのは募集は終わったという返事ばかりで、ため息をつく朝日奈くん。
そんな朝日奈くんの最近の日課は、カフェに行ってブレンドコーヒーを飲むこと。目当ては、カフェで働く女性店員さんだ。
ある日、カフェで朝日奈くんの隣のテーブルに座ったカップルがケンカを始め、朝日奈くんはとばっちりでひどい目に遭うことに。でもそのおかげで、あの店員さんの名前を知ることができた。彼女の名前は、山田さん(星野真里)。
その後、朝日奈くんと山田さんは思わぬ場所で再会。思いきって山田さんにメールアドレスを尋ねる朝日奈くんだけど、山田さんの左手の薬指には指輪があった。おまけに山田さんはこれから保育園に子供を迎えに行くところだという。それでもメールアドレスの交換には応じてくれた。山田さんの下の名前は、真野。「上から読んでも下から読んでもヤマダマヤですね」。そんな他愛ないメールをやりとりする朝日奈くんと山田さん。
それから、山田さんの娘の遠野(平澤宏々路)を連れて公園に遊びに行ったり、一緒に評判のお店に並んだり、ふたりの時間を重ねていく朝日奈くんと山田さん。山田さんは、朝日奈くんが昔、役者として演劇の舞台に立っていたことを知っていた。それがきっかけとなったのか、自分は「なんに興味があるんだろう?」と考える朝日奈くん。
なにかと朝日奈くんを気にかけてくれる哲雄先輩(要潤)や、飲み屋で出会う男(徳井優)、カフェの店長(村杉蝉之介)たちに囲まれて、今日も朝日奈くんは吉祥寺で暮らしている。果たして、朝日奈くんの想いの行方は?――