日本映画専門情報サイト:fjmovie.com

fjmovie.comトップページ作品情報一覧>エクレール・お菓子放浪記
作品スチール

エクレール・お菓子放浪記

監督:近藤明男
出演:吉井一肇 早織 高橋惠子 林隆三 いしだあゆみ ほか

2011年5月21日(土)よりテアトル新宿ほか全国順次ロードショー

2011年/カラー/ビスタサイズ/105分

イントロダクション

作品スチール

 太平洋戦争の最中。孤児院を飛び出した少年・アキオは、さまざまな出会いを経験しながら、希望を失わず歩いていく……。『エクレール・お菓子放浪記』は、戦争中から戦後にかけて、人々がお菓子を食べることもままならなかった時代をたくましく生き抜いた少年の物語だ。
 原作は、作家・西村滋の自伝的小説「お菓子放浪記」。1976年には「木下恵介・人間の歌シリーズ」の1本として連続ドラマ化され、現在も読み継がれる作品を、『ふみ子の海』で高い評価を得た近藤明男監督のメガホンで映画化した。
 アキオ役には、1999年生まれの若さながらすでに多くのミュージカルに出演経験を持つ吉井一肇(よしい・はじめ)を起用。初の映画出演にして主演という大役を見事につとめ、定評のある歌声で映画のキーとなる歌「お菓子と娘」を披露している。
 そして、アキオの親代わりとなるフサノ役には監督が脚本執筆段階からイメージしていたといういしだあゆみ、アキオの心の支えとなる陽子先生には人気ドラマ「ケータイ刑事」5代目ヒロインをつとめた早織(旧名・小出早織)、アキオが行動をともにする旅芸人一座の座長に林隆三、アキオを見守る遠山刑事には遠藤憲一。そのほか、高橋惠子、尾藤イサオ、竹内都子ら、バラエティに富んだ充実のキャストが顔を揃えている。
 撮影は、現在も残る昭和の面影を求めて、宮城県を中心とした東北地方でおこなわれた。3月に起こった東日本大震災により、映画を支えた地元の人々も多くが被災し、壊滅的な被害を受けたロケ地も少なくない。戦後の復興を描いた『エクレール・お菓子放浪記』は、新たに“震災からの復興”という願いを込めた作品として公開される。

ストーリー

作品スチール

 太平洋戦争の最中。少年・アキオ(吉井一肇)は、野田フサノ(いしだあゆみ)に連れられ渡し舟に乗り込んでいた。
 その半年前、孤児院を飛び出したアキオは感化院へと入れられた。“ホワイトサタン”とあだ名される指導員の伊集院(松村良太)にひどい仕打ちを受ける日々が続くが、院長の姪である陽子先生(早織)の存在がアキオの支えとなる。陽子先生が歌う「お菓子と娘」という歌を聴き、アキオは歌に出てくるお菓子・エクレールに想いを馳せる。
 一緒に感化院に入った千吉(大賀)や陽子先生とのつらい別れもあったが、陽子先生の推薦により、アキオはフサノの家に引き取られることになった。
 フサノの暮らしは決して豊かなものではなく、アキオも引き取られて早々に駅前の映画館の手伝いをして働くことになった。映画館を切り盛りするトミ子(竹内都子)や映写技師の徳さん(尾藤イサオ)たちに囲まれ、アキオは忙しくも楽しい日々を過ごす。感化院に入る前、お腹を空かせたアキオに菓子パンを食べさせてくれた遠山刑事(遠藤憲一)とその妻・静子(高橋惠子)も、仕事にいそしむアキオを優しく見守ってくれる。そして、陽子先生はいまでも手紙でアキオを励ましてくれており、エクレールの作り方の載っているお菓子の本をアキオに贈ってくれた。
 だがある日、アキオはあるきっかけからフサノの家を飛び出してしまう。尾上紋三郎(林隆三)が率いる旅回りの一座とともに旅を続けるアキオだったが、厳しさを増す戦況は、やがて一座にも影を落とす。
 ひとり東京に戻ることになったアキオだが、戦争の刃は容赦なくアキオの親しんだ町にも襲いかかっていた……。

キャスト

  • 西村アキオ:吉井一肇

  • 浜田陽子:早織
  • 遠山刑事:遠藤憲一

  • 伊集院鉄太郎(ホワイトサタン):松村良太
  • 若松千吉:太賀
  • 松尾春彦:根岸泰樹

  • トミ子:竹内都子
  • 徳さん:尾藤イサオ

  • ヒゲの警察官:三上寛
  • メガネの中年男:春風亭昇太

  • 遠山静子:高橋惠子
  • 尾上紋三郎:林隆三
  • 野田フサノ:いしだあゆみ

スタッフ

  • 監督:近藤明男

  • 原作:西村滋「お菓子放浪記」(理論社/講談社文庫刊)
  • 脚本:西井史子/泉悦子/近藤明男

  • 企画:小野寺勉
  • 企画協力:川嶋博/奈良聡久
  • ゼネラルプロデューサー:鳥居明夫
  • エグゼクティブプロデューサー:深津修一
  • アソシエイトプロデューサー:本間信行
  • ラインプロデューサー:杉山隆夫

  • 撮影:久保田悦朗
  • 照明:土山正人
  • 録音:今井善孝
  • 美術:中川理仁
  • 装飾:藤田徹
  • 美術監修:丸尾知行
  • 衣裳:萬木利昭/中山邦夫/松川好伸
  • ヘアメイク:山本理恵/富田晶
  • 記録:今井文子
  • 編集:白水孝幸
  • 監督補佐:是澤邦男
  • 助監督:躰中洋蔵/副島正寛

  • 音楽:沢田完
  • 音楽プロデューサー:山下武史
  • エンディングテーマ:Rockstar Steady「Crystal Heart」(motorod)

  • 製作:映画『エクレール・お菓子放浪記』製作委員会
  • 配給・宣伝:マジックアワー/『エクレール・お菓子放浪記』全国配給委員会

スポンサーリンク