
腕自慢のヤンキーたちが集まる明王工業。そのトップに君臨する者に与えられるのが“ギャングスタ”の称号だ。一見チャラチャラしてるがケンカの強い男・力と出会った銀二は、力を“ギャングスタ”にしようと決意する! いま注目の若手俳優たちの共演で描く、ケンカと友情の物語、それが『ギャングスタ』だ!
ケンカは弱いが野心にあふれるヤンキー・銀二を魅力たっぷりに演じたのは、テレビのバラエティ番組でも“インテリイケメン”として人気の俳優・崎本大海(さきもと・ひろみ)。軽さと力強さを織り交ぜた演技で、女好きで権力には興味がない力のユニークなキャラクターを体現したのはミュージカル「テニスの王子様」や舞台「戦国BASARA」の久保田悠来。さらに『君へのメロディー』の佐々木喜英と『月と嘘と殺人』の滝口幸広というミュージカル「テニスの王子様」出演経験を持つふたりも出演、それぞれタイプの異なる美形男優たちがこれまでにないヤンキー像を作り出した。もちろん、彼らが文字通り体当たりで挑んだ迫力のアクションシーンも注目だ。そのほか、袴田裕幸、根本大介らが個性あふれる演技を見せ、平田弥里、藤浦めぐら女優陣が華を添えている。
原作は、続々と作品が映画化されている人気作家・新藤冬樹が初めて“ヤンキー”という題材に挑んだ同名小説。『LOVE MY LIFE』『花ゲリラ』など若手俳優を起用した作品に定評のある川野浩司監督が巧みな演出で独特の世界を描き出す。
“ギャングスタ”をめぐる争いに、謎めいた転校生の存在、そしてライバル校との抗争。いくつもの要素が絡まりあったストーリー展開からは一瞬たりとも眼が離せない! 果してその結末は!? 劇場で目撃せよ!!

「俺は変わる!」。そんな決意を秘めてヤンキーたちが集まる明王工業高校に入学してきた川谷銀二(崎本大海)。入学早々、銀二がが出会ったのは、イケメンで一見チャラ男だがケンカがメチャメチャ強い白石力(久保田悠来)。力の強さを目の当たりにした銀二は「俺がお前をギャングスタにしてやる!」と力に近づく。ここ明王工業は、四天王と呼ばれる4人が君臨し、さらにその上に立つのが明王の頂点である“ギャングスタ”なのだ。
自分が参謀役となって力をギャングスタに上り詰めさせようとする銀二だが、力はまったく話に乗ってこない。力が興味があるのは女だけで、教師の真耶(平田弥里)をナンパしたり、ガールフレンドの由美(ゆき)と遊んだり、保健室の先生・綾(藤浦めぐ)の気を引こうとしたり忙しいのだ。
だが、四天王のひとりであるイケメンのサクラザカ(佐々木喜英)にライバル心を燃やした力は、ついにギャングスタになると宣言! したのだが、由美に「野蛮な人は嫌い」と言われてしまい……。
そんな中、四天王のひとり・マスチフが倒された。倒したのは力や銀二と同じ1年生の“謎のクリスチャン”こと赤星新(滝口幸広)だという。さらに、少年刑務所に入っていた現ギャングスタのルシファーが戻ってくることになり、明王は慌しさを増す。その上、以前から明王と折り合いの悪かった第一高専の生徒たちが“明王狩り”と称して集団で明王の生徒を襲い始めた。
四天王、ルシファー、第一高専が絡まりあっての大きな渦に巻き込まれる中で、銀二と力との間に芽生えた友情は次第に強くなっていく。ふたりは闘う、ギャングスタを目指して!