真夜中、うなされて目を覚ました鬼形(真司郎)は激しい頭痛に襲われた。そして時計の針が午前2時をさした瞬間、鬼形の部屋の新聞受けに、突然「恐怖新聞」という題名の新聞が届けられた。
「恐怖新聞」には、鬼形の大学の同級生が殺されると書かれていた。鬼形は怪奇現象研究同好会に所属する友人の永森(相馬圭祐)のいたずらではないかと疑うが、永森はなにも知らないという。やがて「恐怖新聞」の記事のとおり、同級生が死を遂げたという報せが鬼形や永森のもとに届く……。
それからも、毎日午前2時になると「恐怖新聞」が鬼形のもとに届いていた。新たに届いた「恐怖新聞」が伝えるのは、やはり同好会のメンバーである雨宮(近野成美)が“メリーさん人形”の呪いにより殺されるという記事だった。
鬼形は、永森や雨宮たち同好会のメンバーに新聞を見せるが、鬼形以外にはそれは白紙の紙の束にしか見えない。それでも永森は鬼形を信じて協力を約束。雨宮も、人形を買ったり貰ったりしないようにという忠告を受け入れる。
そんな中、鬼形の腕に浮かびあがる数字に永森が気づく。「恐怖新聞」には「購読料は1年分の寿命」と書かれていた。腕の数字は鬼形の寿命のカウントダウンなのか? 鬼形がバイトする喫茶店のマスター・高清水(宮川一朗太)の協力で「恐怖新聞」から逃れる方法を探る鬼形だが、それも無駄に終わる。寿命を奪われない唯一の方法は、記事を読まないことだった。
一方、雨宮の家には段ボール箱に入れられて、ある“荷物”が届いていた。そして、雨宮の姿は、学校から消えた……。
雨宮を救う手掛りは「恐怖新聞」にしかない。だが、新聞を読めば鬼形の寿命は縮む。悩む鬼形のもとに“号外”が届く……。
恐怖新聞
監督:大森研一
出演:真司郎(AAA) 近野成美 相馬圭祐 宮川一朗太 ほか
2011年5月21日(土)より池袋シネマ・ロサにてレイトショー
2011年/カラー/HD/71分
深夜に届けられる「恐怖新聞」。未来に起こることが書かれているその新聞を読むたびに、読んだ者の寿命は減っていく……。
恐怖マンガの大家・つのだじろうの代表作のひとつ「恐怖新聞」は、1970年代に少年誌で連載され、当時のオカルトブームを牽引する人気作となった。これまでにアニメ化やオリジナルビデオ実写ドラマ化されたほか、鶴田法男監督『予言』の原案となるなど、映像の世界にも戦慄を届けてきた「恐怖新聞」が、衝撃の映画化を果たす! 映画『恐怖新聞』は、原作の設定にアレンジを加え、「恐怖新聞」と“人形の呪い”という怪奇現象に見舞われた大学生の恐怖体験を描いていく。
毎夜「恐怖新聞」を受けとることになる主人公の大学生・鬼形(きがた)を演じるのは、人気エンターテイメントグループ・AAA(トリプルエー)のメンバー・真司郎。AAAでの音楽活動のほか、映画『守護天使』『ラムネ』やテレビドラマ、舞台で演技にも定評のある真司郎が、恐怖の中で果敢にヒロインを救おうとする青年を熱演する。
“メリーさん人形の呪い”に直面する女子大生の雨宮には『エコエコアザラク R-page/B-page』やドラマ「TOKYOコントロール」などの近野成美。鬼形の友人・永森には「侍戦隊シンケンジャー」の相馬圭祐。そして豊富なキャリアを持つ宮川一朗太が謎めいた喫茶店のマスター・高清水を演じ、不思議な持ち味で作品のアクセントとなっている。
監督は、数々の映画賞受賞歴を持ち、劇場用長編デビュー作『ライトノベルの楽しい書き方』がヒットを記録した大森研一。巧みな演出で観客の目をスクリーンに惹きつけて離さない。
より怖ろしく、よりサスペンスフルに。21世紀版『恐怖新聞』の世界が、ここに幕を開ける!
- 真司郎(AAA)
- 近野成美
- 相馬圭祐
- 杉浦亜衣
- 那須野恵
- 私市夢太
- 廣川将都
- 伊藤あすか
- 白石直也
- 岩合智史
- 夏目大一朗
- 宮川一朗太
- 監督:大森研一
- 原作:つのだじろう「恐怖新聞」
- 脚本:湯原弘康/大森研一
- 製作:山田浩貴
- プロデューサー:木下陽介/原和政/川上泰弘
- 共同プロデューサー:岩下英雅
- 撮影監督:新妻宏昭
- 撮影:細井亮
- 照明:佐藤圭
- 録音:山田均
- 効果:丹愛
- 美術:渡辺誉慶
- 音楽:荒川仁志
- 主題歌:矢住夏菜「ANGEL」(ムーヴリノイエ)
- 制作・配給:株式会社パラレル
- 製作:ミュージアムピクチャーズ