
真夜中、うなされて目を覚ました鬼形(真司郎)は激しい頭痛に襲われた。そして時計の針が午前2時をさした瞬間、鬼形の部屋の新聞受けに、突然「恐怖新聞」という題名の新聞が届けられた。
「恐怖新聞」には、鬼形の大学の同級生が殺されると書かれていた。鬼形は怪奇現象研究同好会に所属する友人の永森(相馬圭祐)のいたずらではないかと疑うが、永森はなにも知らないという。やがて「恐怖新聞」の記事のとおり、同級生が死を遂げたという報せが鬼形や永森のもとに届く……。
それからも、毎日午前2時になると「恐怖新聞」が鬼形のもとに届いていた。新たに届いた「恐怖新聞」が伝えるのは、やはり同好会のメンバーである雨宮(近野成美)が“メリーさん人形”の呪いにより殺されるという記事だった。
鬼形は、永森や雨宮たち同好会のメンバーに新聞を見せるが、鬼形以外にはそれは白紙の紙の束にしか見えない。それでも永森は鬼形を信じて協力を約束。雨宮も、人形を買ったり貰ったりしないようにという忠告を受け入れる。
そんな中、鬼形の腕に浮かびあがる数字に永森が気づく。「恐怖新聞」には「購読料は1年分の寿命」と書かれていた。腕の数字は鬼形の寿命のカウントダウンなのか? 鬼形がバイトする喫茶店のマスター・高清水(宮川一朗太)の協力で「恐怖新聞」から逃れる方法を探る鬼形だが、それも無駄に終わる。寿命を奪われない唯一の方法は、記事を読まないことだった。
一方、雨宮の家には段ボール箱に入れられて、ある“荷物”が届いていた。そして、雨宮の姿は、学校から消えた……。
雨宮を救う手掛りは「恐怖新聞」にしかない。だが、新聞を読めば鬼形の寿命は縮む。悩む鬼形のもとに“号外”が届く……。