
高校生のナナ(永瀬麻帆)とカオル(栩原楽人)は、家がマンションの隣同士で小学校からの幼なじみ。ナナは生徒会副会長で部活でも後輩から慕われている優等生、おまけに美人。一方、カオルはいつも級友とエロ話ばかりで、趣味はSM、と言っても相手がいるわけもなく、買い集めたグッズを眺めて妄想を繰り広げるだけの毎日だ。
ある夜、カオルの家をナナが訪ねてきた。部屋に上がったナナが羽織っていたコートを脱ぐと、なんとナナの身体を包んでいたのはセクシーなボンテージ・スーツ! 実はそのボンテージはカオルが持っていたSMグッズのひとつだったが、勉強もせず妄想ばかりのカオルに業を煮やした母親(比企理恵)が、カオルの見つけられないところに隠そうと中身は内緒でナナに預けたのだった。包みの中身を見てしまったナナは興味にかられてついついボンテージを着てしまう。するとカギがかかってしまい、ナナはひとりではボンテージを脱げなくなってしまったのだ。
やむなくカオルに助けを求めてきたナナの不安げな表情に、カオルの“S心”が膨れあがっていく。カオルはカギとの交換条件で、ナナにぎこちなく“命令”をだしていく。逆らうことができず命令に従うナナは、おびえながらもこれまで体験したことのないドキドキを感じていた。
その一件があってから、学校でのナナは以前よりイキイキとしはじめた。生徒会に部活に勉強にと忙しく、趣味もないナナにとって、あの体験はいい「息抜き」になっていたのだ。そしてナナは、自分がまた「息抜き」を求めていることに気づく。
カオルとナナのふたりは、誰も知らない秘密の「息抜き」を重ねていく……。