
地味でおとなしく、周囲に馴染めない絵里(松原夏海)。学校の人気者でいつもみんなの中心にいる美津子(横山ルリカ)。同じ高校に通いながらもほとんど会話を交わすことすらないふたりだが、中学のころまでは仲がよく、絵里はいまでも美津子を大切な友人だと思っている。
ある日、美津子が教師の市田(坪内守)からしつこく迫られていることを知った絵里は、美津子への友情を示すため、ある決意を胸に森へと向かった。“その骨壷の中の遺灰を飲み込んだものは、必ず死を遂げる”。そんな噂が広まっている墓があった。絵里は、森の奥の墓地で噂の墓を探しあてると収められた骨壷から遺灰を持ち出した……。
絵里から遺灰を渡された美津子は、友人の涼子(宮崎理奈)と果穂(篠崎愛)とともに、なかば面白がるようにして遺灰を市田に飲ませようとする。遺灰を飲み物に混ぜて市田に渡すことには成功したが、それを飲んだのは市田ではなく、ほかの教師だった。やがて、遺灰の入った飲み物を飲んだ教師はなんの前触れもなく窓から身を投げて命を絶ち、奇妙なことにその遺体からは右腕が失われていた。
教師の死は、やはり骨壷の呪いの力なのか? 想像を越えた現実に直面し戸惑う美津子たち。飛び降り事件の捜査をおこなう刑事・巻(金山一彦)は、事件の陰にただならぬものがあることを感じていた。
絵里と美津子、涼子、果穂の4人それぞれが抱える想いは、4人の関係に変化をもたらしていく。次に呪いの犠牲となるのは誰なのか? 呪いの恐怖が迫る中、絵里はただひたすらに美津子を守ろうとする……。