母親とふたり暮らしの女子校生・佐伯美鈴(多田愛佳)は、自宅で何者かに襲われて気を失った。目を覚ますと、そこは学校の教室らしき空間。厳重に封鎖され脱出不可能なその教室には、美鈴とネイリストを目指している荻原裕子(平嶋夏海)を含め、5人の男女が監禁されていた――。
週刊誌のトップ記者・尾藤(ユキリョウイチ)は、デスクからある事件の取材を依頼されていた。最初は気乗りしなかったものの、事件にイジメの復讐を代行する組織が関与している可能性を知った尾藤は、興味を惹かれて取材を開始する。
監禁された美鈴たちは、ネットで囁かれている噂を思い出していた。身の回りで×印を見かけた者は、イジメの復讐をおこなう組織によってさらわれるのだという。美鈴も裕子もこの数日の間に×印を目にしていた。しかし、監禁された5人は年齢も境遇もバラバラ。ひとりの人間をいじめた経験があるはずもない。5人が集められた謎が解けないまま、正解しなければ残虐な「×ゲーム」が待つ「補習」がスタートする――。
一方、刑事の木下(名高達男)に接触した尾藤は、警察の捜査さえ妨害する力を持った“組織”の存在を知る。そして、事件の手がかりを求めて、失踪したばかりの美鈴の周囲を調べはじめるのだが――。
美鈴たちが監禁された教室では、悪夢のような補習が続いていた。5人の力をあわせて×ゲームを回避しようとする美鈴だったが、過酷な状況は5人の間に対立を生んでいた。そんな中、5人を結びつけるある共通点が浮かびあがってくる――。
一体、復讐を依頼したのは誰なのか? 美鈴と裕子は×ゲームの恐怖から逃れることができるのか?
×ゲーム2
監督:山田雅史
出演:多田愛佳 平嶋夏海 ユキリョウイチ ほか
2012年4月21日よりユナイテッド・シネマ豊洲ほか全国順次公開
2012年/カラー/ステレオ/99分
閉ざされた教室でおこなわれる残虐な“×ゲーム”。それは、かつてのイジメの復讐劇だった……。人気作家・山田悠介の同名小説にオリジナルのアイディアも盛り込み映画化した『×ゲーム』は、2010年に公開され衝撃を呼んだ。そして2012年、再び恐るべき×ゲームが幕を開ける。待望の続編『×ゲーム2』の登場だ!
『×ゲーム2』で教室に監禁されるのは5人の男女。年齢も境遇も違う5人に共通したイジメ経験はない。なぜ5人は集められたのか? その謎をめぐるミステリーの要素と前作以上にショッキングな×ゲームが観客の心を捕らえて放さない!
監禁され恐るべき×ゲームを体験するヒロインには、前作に続いて人気グループのAKB48・渡り廊下走り隊7のメンバーが起用された。今回の主演をつとめるのは、現在17歳の多田愛佳(おおた・あいか)。映画初主演ながら、恐怖の中でも他人への思いやりを忘れず毅然と状況に向きあおうとする女子校生・美鈴を力演してみせた。
また、美鈴とともに監禁されるネイリストの卵・裕子には今後の活動が期待される平嶋夏海。事件を追う週刊誌記者・尾藤には『忍道−SHINOBIDO−』などのユキリョウイチ。さらに、刑事・木下を演じる名高達男と美鈴の母を演じる朝加真由美のベテラン勢が作品に重厚さを与え、瀬戸カトリーヌ、菊池均也が物語の鍵となる役をミステリアスに演じる。
監督は『ひとりかくれんぼ 劇場版』などホラー作品を多く手がける山田雅史。脚本の赤松義正、撮影の早坂伸ら精鋭スタッフとともに、よりヴァージョンアップした『×ゲーム』ワールドを作り上げた。
×ゲームの果てに明らかになる真相とは一体? 衝撃のラストを目撃せよ!
- 佐伯美鈴:多田愛佳
- 萩原裕子:平嶋夏海
- 尾藤正彦:ユキリョウイチ
- 薮田秋司:白石朋也
- 村上知加子:滝佳保子
- 田島新太郎:市川悟
- 佐伯慶子:朝加真由美
- 山内朔太郎:菊池均也
- 山内涼子:瀬戸カトリーヌ
- 木下孝夫:名高達男
- 監督:山田雅史
- 原案:山田悠介「×ゲーム」(幻冬舎文庫刊)
- 脚本:赤松義正
- 製作:佐藤達雄/大橋孝史
- プロデューサー:岡田慎一/上野境介/平野貴之
- 撮影:早坂伸
- 照明:福永弘章
- 録音:弥栄裕樹
- 美術:山下修侍
- 音楽:佐藤和郎
- 主題歌:ν[NEU]「Restless Love」
- 制作協力:EDO WONDERLAND Studio
- 配給:ジョリー・ロジャー