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作品スチール

センチメンタルヤスコ

監督:堀江慶
出演:岡本あずさ ほか

2012年4月21日(土)よりユーロスペースほか全国順次公開

2012年/カラー/ビスタサイズ/ステレオ/87分

イントロダクション

作品スチール

 何者かに襲われて意識不明となった20歳のキャバクラ嬢・ヤスコ。警察により、ヤスコと関わりのあった7人の男がヤスコの入院する病院へと集められた。彼らの話から浮かびあがってくるヤスコの姿とは――。
 海外小説を原作とした『ベロニカは死ぬことにした』などで知られる映画監督・堀江慶は、2006年に自らの劇団“CORNFLAKES”を旗揚げし、演劇の世界でも精力的に活動している。そのCORNFLAKESの旗揚げ公演で上演され好評を博した『センチメンタルヤスコ』が、堀江慶自身の手により映画として生まれ変わった。
 主人公のヤスコ役に起用されたのは、人気ドラマシリーズ「ケータイ刑事 銭形命」で7代目ケータイ刑事を演じて注目を集めた岡本あずさ。初の単独主演映画となる『センチメンタルヤスコ』では、まるで鏡のように周囲の人間を映し出してさまざまな顔を見せる女・ヤスコを多彩な表情で演じ、女優としてのたしかな演技力を感じさせる。
 そして、舞台・映画・ドラマで活躍する池田成志が事件を担当する刑事役で出演するのをはじめ、滝藤賢一、和田正人、高木万平、我妻三輪子、坂田聡、仁科貴、山崎一と、若手からベテランまで個性と実力を兼ね備えた俳優陣が集い、ヤスコを取り巻く男たちを演じる。
 限定された空間での登場人物の会話から物語が展開していくという設定は舞台劇的でもあるが、堀江監督は映像ならではの表現を用い、映画というフィールドにふさわしい新たな『センチメンタルヤスコ』を作りあげてみせた。誰もが抱える“孤独”、さらに“生と死”。深遠なテーマに真摯に向きあって作られた人間ドラマだ。

ストーリー

作品スチール

 ひとりの女性が意識不明の状態で病院へと運ばれてきた。六本木のキャバクラで働いている彼女の名前は黒澤東花(岡本あずさ)。店での名前は、ハタヤスコ。
 彼女は何者かに首を絞められており、部屋には争った形跡があった。警察に通報があったが、通報したのが誰かは不明。事件性があると判断した警察は、彼女の携帯の発信履歴を遡り、7人の人物を呼び集めた。
 救急治療室に入った彼女の容態が予断を許さない中、呼び出された男たちが病院の待合室に集まった。刑事の山仲(池田成志)から自分たちが“容疑者”であることを知らされ動揺する男たち。彼女の携帯のアドレスにあったのは、勤める店の番号と、履歴にあった7人の番号だけ。彼女は携帯を1台しか持っておらず、部屋にはパソコンもない。彼女が連絡をとっていたのは7人だけなのだ。横浜郊外の1DKでひとり暮らしていた彼女はの生活は一体? そして集まった男たちはみな一様に“東花”という本名よりも“ヤスコ”という名がしっくりくると言う……。
 山仲は“容疑者”ひとりひとりに、ヤスコとの関わりを尋ねはじめる。ヤスコの自宅と隣の市に住む塾講師の飯島圭介(山崎一)、窃盗の前科を持つ元・寿司職人の天童純平(滝藤賢一)、エアコン工事でヤスコの家を訪れた小林大吉(仁科貴)、バツイチの不動産屋・赤城宗久(坂田聡)、ヤスコの勤務先の店員・駒形和樹(高木万平)、若きIT企業の社長・弓永聡(和田正人)、7人の中で最後にやってきた横山晶(我妻三輪子)。
 彼らの話からは、それぞれ違ったヤスコの姿が浮かびあがっていく。7人は、自分の知らないヤスコを知っていく……。

キャスト

  • ハタヤスコ(黒澤東花):岡本あずさ

  • 山仲刑事:池田成志
  • 天童純平:滝藤賢一
  • 弓永聡:和田正人
  • 駒形和樹:高木万平
  • 横山晶:我妻三輪子
  • 赤城宗久:坂田聡
  • 小林大吉:仁科貴

  • 飯島圭介:山崎一

スタッフ

  • 原作・脚本・監督:堀江慶

  • 企画・製作:吉田正大
  • プロデューサー:平山英昭/中林千賀子/五十嵐理

  • 撮影:ふじもと光明
  • 照明:松本憲人
  • 録音:西條博介
  • 編集:鈴木真一
  • 美術・装飾:飯原広行/岩本一成

  • 音楽:三枝伸太郎
  • 主題歌:May J.「Only one」

  • 制作:beachwalkers
  • 制作プロダクション:CORNFLAKES
  • 制作協力:ブースタープロジェクト
  • 配給・宣伝:る・ひまわり

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