1年前に妹を亡くした女子高生の恵(中村有沙)。そのつらさを忘れようと、先輩の亜矢(菅野麻由)の誘いで真希(護あさな)、タケ(岸建太朗)、直井(ダニー)とともにキャンプへやってきた。モデル志望の真希は、川で捕れたマスの腹から出てきた寄生虫をダイエットに効果があると飲み込んでしまう。
やがて恵たち一行は、森の中で異様な声を発する男に出会い、タケが男に噛みつかれてケガをしてしまう。格闘技の心得がある恵の活躍でひとまず難を逃れたものの、何者かに車を奪われ恵たちは帰る手段を失ってしまった。やむなく地図を頼りに近くの村を目指す恵たち。村に入る直前、恵は森の中にひとりの少女の姿を見かけた――。
恵たちがたどりついた村は寂れて人の気配もない。しばらく前から腹痛を感じオナラを連発していた真希は、とりあえず手近な民家の便所へと駆け込むが、なんと汲み取り式便所からウンコまみれの人だかなんだかよくわからないものが這い出てきた! 慌てて逃げ出す真希、追いかけるウンコまみれ! さらに村のあちこちから同じようなウンコまみれが現われ恵たちを囲む!
ウンコを投げつけてくるばかりか、肛門から異様な生物を覗かせて迫ってくるウンコまみれのゾンビ=ウン・デッド。危機に瀕した恵たちは医師の田中(島津健太郎)に助けられ、田中と娘の幸(優希)が暮らす診療所へと逃げ込んだ。
田中によると、この村にはネクロゲドロという恐るべき寄生虫が蔓延し、寄生された人間は脳を支配され、ゾンビ=ウン・デッドになってしまうのだという。はたして恵たちは、ウン・デッドの手から逃れてこの村から脱出することができるのか?
オナラとウンコが支配する異常な状況の中で、恵の選ぶ道は――。
ゾンビアス
監督:井口昇
出演:中村有沙 菅野麻由 護あさな ほか
2012年2月25日(土)よりシネマート新宿ほかにてロードショー
2011年/カラー/DLP/16:9/DTSステレオ/85分
海外でも高い人気を誇る『片腕マシンガール』『ロボゲイシャ』などのカルト作を次々と送り出すほか、往年の特撮ヒーロー作品をリメイクした『電人ザボーガー』がヒットを記録するなど、ここ数年その活躍から眼が離せない監督・井口昇。世界が注目する奇才が、映画史上類を見なかった怪作を送り出す。その名も『ゾンビアス』!
女子高生の恵たちキャンプの一行がやってきたのは、謎の寄生虫に取りつかれたウンコまみれのゾンビ=ウン・デッドが跋扈する村だった! 尻から寄生虫を突き出して襲い掛かってくるウン・デッドの群れから、恵たちは逃れることができるのか!?
ウンコ+ゾンビという、この紹介文を書いているだけで頭が痛くなってきそうな『ゾンビアス』であるが、決して悪ふざけのおバカな映画ではない。これまで幾多の先人たちが作りあげてきたゾンビ映画への愛情と尊敬、そしてオナラやウンコへの井口監督のこだわりが結晶した、まさに井口監督にしか作れない常識を超えた娯楽作品なのだ。
テレビ番組「天才てれびくん」シリーズの“てれび戦士”で人気となった中村有沙が恵役で映画初主演。セーラー服のミニスカートをひるがえしてウン・デッド相手に激しいアクションを披露。女優としての新境地を開く体当たりの大胆な演技を見せる。
共演には、3代目「ホラー秘宝」イメージガールの菅野麻由、グラビア界に旋風をおこした護あさな、舞台で活躍する優希という美女たちに加え、ロックバンド・ザ50回転ズのダニーが映画初出演。さらに、岸建太朗、亜紗美、デモ田中、島津健太郎ら、井口作品常連のメンバーも登場する。
前人未到の本気のお下劣エンターテイメント『ゾンビアス』。この作品に込められた井口監督のメッセージを受け止めろ!
- 恵:中村有沙
- 亜矢:菅野麻由
- 真希:護あさな
- 幸:優希
- 直井:ダニー(ザ50回転ズ)
- タケ:岸建太朗
- 女ゾンビ:亜紗美
- プーマン:デモ田中
- 田中:島津健太郎
- 監督:井口昇
- 原作:久保忠佳
- 脚本;村田青/継田淳/井口昇
- エグゼクティブ・プロデューサー:久保忠佳
- プロデューサー:宮田昌広/成田尚哉/平田樹彦
- キャスティングプロデューサー:東快彦
- ラインプロデューサー:池原健
- 特殊造形・キャラクターデザイン:西村喜廣
- VFXスーパーバイザー:鹿角剛司
- 撮影:長野泰隆(J.S.C)
- 照明:児玉淳
- 録音:日高成幸
- 美術:福田宣
- アクション監督:鈴村正樹
- 編集:和田剛
- 助監督:井上雄介
- 制作担当:内山亮
- 音楽:福田裕彦
- 主題歌:ザ・ウェイバー「ゾンビパパ」(GARURU RECORDS)
- 製作:ギャンビット
- 制作プロダクション:アルチンボルド
- 配給・宣伝:日活株式会社