
かつての輝きを失った、高原にある小さなホテル。孤独な青年が働くこのホテルに、新任マネージャーがやって来た――。
渡辺大輔と浜尾京介。大人気シリーズ「タクミくんシリーズ」で主人公のギイとタクミを演じた名コンビが『僕たちの高原ホテル』でスクリーンに戻ってくる! ホテル“フォレスト・ハイド・プレイス”を舞台に、新任マネージャー・沢城柳也(さわしろ・りゅうや)と清掃員・相沢歩(あいざわ・あゆむ)、そして彼らを取り巻く人々の心温まる物語が綴られていく。
ホテルを立て直そうとするクールな敏腕マネージャー・柳也を演じる渡辺大輔。孤独な中に真摯な想いを秘めた歩を演じる浜尾京介。ふたりの演技によって、新たなキャラクターがスクリーンの中で魅力的に躍動している。
そして、ホテルの従業員役でミュージカル「テニスの王子様」6代目手塚役の和田琢磨、舞台でも渡辺・浜尾と共演する高撫r吾、東海発の男性ユニット・BOYS AND MENのメンバー・本田剛文と、期待の若手男優が共演。さらに、映画や舞台で活躍する実力派女優の馬渕英俚可や、諏訪太朗、小倉一郎、河原崎建三のベテラン男優が映画に奥行きを与えている。
脚本は金杉弘子、監督は横井健司と、やはり「タクミくんシリーズ」を手がけてきたコンビが担当。主演コンビの魅力をよく知るふたりだけに、本作でも「タクミくんシリーズ」とは違ったふたりの表情を引き出してみせた。
また、かつて名作ドラマ「高原へいらっしゃい」の舞台となった八ヶ岳高原ヒュッテで撮影がおこなわれているのも注目だ。
いま注目されている“おもてなし”の心。その心はホテルの輝きを取り戻すとともに、そこで働く人々を再生させていく。自分の中にある大切なものに気づかせてくれるようなハートウォーミング・ストーリーの誕生だ。

高原にあるホテル“フォレスト・ハイド・プレイス”。相沢歩(浜尾京介)が清掃員として働く小さなこのホテルは、かつては多くのお客様に愛される評判のホテルであったが、いつの間にかその輝きは失われてしまっていた。
ある日、若い男性客・沢城柳也(渡辺大輔)がフォレスト・ハイド・プレイスを訪れる。鋭い視線をホテル館内に投げかける柳也は、実は新たに着任したこのホテルのマネージャーだった。
自分が新任マネージャーであることを明かした柳也は、ホテルのサービスが行き届いていない点を次々と指摘していく。これまでのやり方を否定するような柳也のやり方に反感を覚える従業員たち。
従業員にプロとしての姿勢を求める柳也は、いつもふてくされたような態度の歩にも厳しい言葉をかける。だが、ある出来事がきっかけとなり、柳也は歩がホテルの仕事に真剣に取り組んでいることに気づいていく。
柳也の考え方は次第に従業員たちに理解され、フォレスト・ハイド・プレイスは再び輝きを取り戻しはじめていた。そんな中、柳也は、歩の姉のような存在である花屋の望月杏奈(馬渕英俚可)から歩の過去を知らされる。歩はかつてこのホテルで働いていた祖父の健三郎(河原崎建三)のような立派なホテルマンを目指していたが、祖父の死をきっかけに心を閉ざしてしまっていたのだ。歩に昔の気持ちを取り戻させようとする柳也だったが、歩の心の傷は深く、歩は逆に頑なになってしまう。
柳也と歩の溝が埋まらないまま、ホテルの常連客である袴田夫妻の金婚式パーティーの日がやって来た。パーティーを成功させるため張り切る従業員たちだったが、思わぬ事態が巻き起こる……。