シネマ☆インパクト 第3弾
監督:熊切和嘉/いまおかしんじ/大根仁/廣木隆一/山本政志
2013年3月30日(土)より4月19日(金)までオーディトリウム渋谷にて上映(5作品を3プログラムで上映)
2013年|『止まない晴れ』32分/『集まった人たち』62分/『恋の渦』140分/『海辺の町で』64分/『水の声を聞く-プロローグ-』31分
第一線で活躍する映画監督が講師となり、受講生とともに2週間という限られた期間で1本の映画を作りあげる実践的映画塾“シネマ☆インパクト”。つねに刺激的な活動を続ける映画監督・山本政志のプロデュースによるこの意欲的な映画制作の場は、これまでに第1弾、第2弾それぞれ5本ずつ、計10本の作品を劇場公開してきた。そして、このスタイルでの“シネマ☆インパクト”の完結となる第3弾『シネマ☆インパクト 第3弾』5作品が劇場のスクリーンに登場する。
今回『シネマ☆インパクト』に参加したのは、熊切和嘉、いまおかしんじ、大根仁、廣木隆一、そしてプロデュースをつとめる山本政志の5人の監督だ。
『莫逆家族』などの熊切和嘉は『止まない晴れ』で、ある夫婦を中心に日常に潜む狂気を穏やかだが烈しく描き出す。男女関係を独特なタッチで描くいまおかしんじは『集まった人たち』で、20人近い登場人物それぞれの抱える悩みを“つなげて”いく。廣木隆一は同郷のカメラマン・鍋島淳裕とともに出身地である福島でのロケを敢行、震災の記憶の中で多くの人が交錯する『海辺の町で』を完成させた。『モテキ』の大根仁は演劇ユニット“ポツドール”の岸田國士戯曲賞受賞作『恋の渦』を映画化、2時間20分の長編を4日間で撮影するという無謀ともいえる試みに挑んだ。山本政志は、2013年5月に撮影開始となる長編作に向け、新興宗教の若き女性教祖を巡る『水の声を聞く-プロローグ-』を本編の序章として撮りあげた。
15本の作品を生み出し、映画塾“シネマ☆インパクト”は長編製作という新たなステージに向かう。“シネマ☆インパクト”のひとつの節目となる『シネマ☆インパクト 第3弾』は、過剰なインパクトを観客に叩きつける!
止まない晴れ
慎ましやかに暮らす一組の夫婦。同窓会を数日後に控え、夫は髪を整え、妻はダイエットに励む。妻の妹は、どこか頼りない妻の久々の同窓会への出席を心配している。そして同窓会の前日。その日は、夫妻にとってもうひとつ別の意味を持つ日でもあったのだが……。
集まった人たち
誰とでもセックスをする女医。主治医である女医に恋をした男。女医のことが頭から離れない男は、後輩ふたりを呼び出して恋の相談を持ちかける。いつも他人の都合はお構いなしの男にうんざりの後輩たちだが、その後輩たちもまた男女の悩みを抱えていて……。つながれない人たちは、鎖のようにつながっていく……。
海辺の町で
福島の海辺の町。車の故障で立ち往生した人々。浜辺で花を供える人。ボランティアにやってきた人々と、彼らに取材のカメラを向ける人々。街角で尋ね人のチラシを配る人々……。この町のどこかで、さまざまな人たちが、それぞれの物語を繰り広げていく……。
水の声を聞く-プロローグ-
ある教団の若き女性教祖。彼女は、支えを求めて教団に集まってきた人々に、巫女として言葉を与える。日々、人々が抱える苦悩に接し、救いを与えていく彼女だったが、彼女自身もまた、苦悩を抱えていた。
これから始まる大きな物語の序章となるストーリー。
恋の渦
ホームパーティー形式の合コン=部屋コンで8人の男女が知り合った。8人の中に芽生えていく恋心や下心……。交錯する8人の想いはどこに向かうのか!?