風情のある和風旅館の一室に、浴衣姿の女の子が3人。
ニャー(木嶋のりこ)と、みかん(鎌田紘子)と、こたつ(福見真紀)だ。
コタツにあたりながら交わすのは、他愛もない会話。
ニャーとこたつは同じ会社で、ニャーは営業部、こたつは経理部。
話もしたことのないふたりだったけど、SNSでニャーを知ったこたつが、ある日ニャーに声をかけてきた。
ニャーとみかんは、ずっと仲良し。
何度もキスを交わしながら、ニャーはつぶやく。「私たちは、ずっとなのかな?」。
「けどさ、いろいろとさ、どうなんだろうね」。答えるみかん。
こたつに「温泉行きませんか?」と誘われて、ニャーたちは温泉旅行へとやって来た。
一緒に会話を楽しんで。
一緒に温泉に入って。
好きな人と一緒に過ごす楽しい時間。
だけどときどきニャーの顔に浮かぶのは、切ない表情。
こたつと、みかんと、ニャー。3人の温泉旅行はどうなる?
こたつと、みかんと、ニャー。
監督:梶野竜太郎
出演:木嶋のりこ 鎌田紘子 福見真紀 ほか
2013年3月30日(土)よりシネマート新宿にてレイトショー
2013年/カラー/65分
こたつと、みかんと、ニャー。ちょっと変わった名前で呼びあう3人の女の子。コタツにあたりながら3人が過ごすまったりとした時間、そして――。
女の子同士の「好き」という感情を描く“百合”は、近年、コミックや小説、アニメなどでブームとなっている。『こたつと、みかんと、ニャー。』は、人気のアイドル3人をキャストに迎えて送る百合系ファンタジックムービーだ。
主人公のニャーを演じるのは、ミス東スポ2012グランプリで、イメージビデオがジャンル内ランキング1位を獲得するなど大人気のグラビアアイドル・木嶋のりこ。主演作『ピョコタン・プロファイル』や『ユリ子のアロマ』など、女優としても活躍してきた彼女が、ほんわかした雰囲気で、でもちょっと儚さを感じさせるニャー役で新鮮な魅力を見せる。
そして、妹みたいだけどときどきビックリするほど積極的なところを見せるこたつ役には、男装女性アイドルグループ・風男塾でも活躍する福見真紀。一歩先からリードしてくれるようなお姉さん的存在のみかん役には、TV「ランク王国」MCをつとめ、自らアイドルユニットのプロデューサーもつとめるなど多才さを発揮する鎌田紘子。
脚本・監督は『魚介類 山岡マイコ』などで女の子を魅力的に撮ることに定評のある梶野竜太郎。監督デビュー作『ピョコタン・プロファイル』に続く木嶋のりことのタッグで、従来の作品とは一味違った新たな世界を見せている。
女の子3人以外が出演するシーンはごくわずか。まさに百合純度ほぼ100%の『こたつと、みかんと、ニャー。』。3人のやり取りから生まれるゆったりとした空気は、やがて観客を切ない衝撃のラストへと導いていく。
- ニャー:木嶋のりこ
- こたつ:福見真紀
- みかん:鎌田紘子
- 監督・脚本:梶野竜太郎
- 製作:村田亮
- 撮影:西村博光
- 編集:細野優理子
- 音楽:コマイヌ/Mai Allesklar
- 配給・宣伝:ユナイテッド エンタテインメント