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作品スチール

クソすばらしいこの世界

監督:朝倉加葉子
出演:キム・コッビ 大畠奈菜子 北村昭博 しじみ ほか

2013年6月8日(土)よりポレポレ東中野にて3週間限定レイトショー
公開初日特別オールナイト開催

2013年/カラー/78分

イントロダクション

作品スチール

 ロサンゼルスの片田舎のコテージ。日本人留学生グループに誘われてキャンプにやって来た韓国人留学生・アジュンは、恐ろしい血の惨劇を体験することになる……。
 『ハロウィン』や『13日の金曜日』のように残忍な殺人鬼が若者たちを次々と血まつりにあげる映画は“スラッシャー(=切り刻む者)ムービー”と呼ばれるひとつのジャンルを形成している。2013年、日本では珍しい本格的スラッシャームービーが劇場のスクリーンに登場する。新鋭・朝倉加葉子の初長編監督作品となる『クソすばらしいこの世界』だ。
 主人公のアジュンを演じるのは、日本でもヒットを記録した『息もできない』で国際的に高い評価を得た韓国人女優のキム・コッビ。本作では、日本人グループの中にひとり参加することになった韓国人留学生を演じることで映画のテーマを明確に表現するのに加え、もちろん鮮血にまみれての熱演を見せる。
 そして、アメリカを拠点に活動し『ムカデ人間』への出演で注目を集めた北村昭博、『半分処女とゼロ男』で主演をつとめるなどインディーズ映画で活躍する個性派女優・しじみ、ホラー専門レーベル「ホラー秘宝」4代目イメージガールで劇団“楼蘭”を主宰する大畠奈菜子ら、日本人留学生を演じるキャストにも強力なメンバーが揃った。
 撮影は全編ロサンゼルスロケを敢行。日韓の俳優が共演、アメリカロケというボーダーレスなかたちで制作された本作で、朝倉監督は逆に“国や文化の壁”をまざまざと浮き彫りにしていく。良識ある人々よ、どうだ、これがいま我々が生きている“クソすばらしいこの世界”だ。

ストーリー

作品スチール

 アメリカで学ぶ韓国人留学生のアジュン(キム・コッビ)は、同じ学校に通う日本人留学生グループから泊まりがけのキャンプに誘われた。
 1台の車に乗り目的地のコテージを目指すアジュンたち。だが、5人の日本人留学生のうち、英語を話せるのはアジュンを誘った多香子だけ。日本語がわからないアジュンは、ほかの4人と会話をすることもできない。多香子から、日本人留学生は学校でも寮でも日本人だけのグループで集まっているので英語を話す必要がないと聞かされ、呆れるアジュン。
 目的地へ向かう途中で立ち寄ったストアでも日本人留学生は傍若無人に振る舞い、アジュンは不満を募らせる。そのストアの駐車場で日本人留学生のひとり・エリカ(大畠奈菜子)は怪しい車を見かけるが、エリカはそれを誰にも知らせず、アジュンやほかの留学生たちはなにも知らないまま一行を乗せた車は再び出発する。
 コテージに到着すると、日本人留学生たちはさっそくアルコールと、ドラッグと、そしてセックスを楽しむ。アジュンは我慢の限界に達してひとりで帰ろうとするが、携帯電話が通じないためタクシーを呼ぶこともできない。やむを得ず、アジュンはコテージに翌朝まで留まることになった。
 そのころ、一組の白人の兄弟を乗せた車が、ある目的のためアジュンたちが泊まるコテージに向かっていることに、誰も気づいてはいなかった……。
 やがてアジュンたちを襲う鮮血の惨劇。想像を絶する状況の中で、アジュンたちはなにを見るのか……。

キャスト

  • キム・コッビ

  • 大畠奈菜子
  • 北村昭博
  • しじみ
  • 甘木ちか
  • 阿部友保

スタッフ

  • 監督・脚本:朝倉加葉子

  • プロデューサー:山口幸彦/中林千賀子/モリ・コウ

  • 撮影:木津俊彦
  • 編集:州崎千恵子

  • 音楽:森野宣彦

  • 製作:キングレコード
  • 制作:ブースタープロジェクト
  • 協力:ゆうばり国際ファンタスティック映画祭/ツユキ紙工株式会社
  • 配給:ブラウニー

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