映画「立候補」
監督:藤岡利充
出演:マック赤坂 羽柴秀吉 外山恒一 高橋正明 中村勝 岸田修 櫻井武 ほか
2013年6月29日(土)よりポレポレ東中野ほか全国順次公開
2013年/カラー/DV/ステレオ/100分
選挙がおこなわれるたび、大きな政党や組織のバックアップを得ず、当選の見込みが低いにもかかわらず立候補する候補者がいる。決して安くはない供託金を払ってまで、なぜ彼らは立候補するのか? 『映画「立候補」』は、そんな“泡沫候補”と呼ばれる候補者たちに迫ったドキュメンタリー映画だ。
映画は、2011年におこなわれた大阪府知事選挙戦を中心に構成されている。カメラが追うのは、政見放送での独特なパフォーマンスやダンスや歌を交えた街頭演説で知られるスマイル党総裁・マック赤坂だ。その特異な選挙活動は、ときに周囲からの反発も招く。マック赤坂自身も、暴走としか言い様のない行動に走ることも少なくない。カメラは、そんなマックの選挙活動を追いかけ、世間の人々が知ることのないマック赤坂の姿までをも映し出していく。
それに加え、2011年大阪府知事選に出馬したマック赤坂以外の候補者3人や、病気のため大阪府知事選立候補を断念した羽柴秀吉、2007年東京都知事選で話題となった外山恒一へのインタビューにより、彼らにとっての“選挙”を探っていく。
監督は新鋭・藤岡利充。真の“夢追い人”を記録したいという想いから泡沫候補と呼ばれる人々のドキュメンタリーを構想、製作と撮影をつとめた木野内哲也とのコンビで、長期間の取材を重ね『映画「立候補」』を完成させた。
カメラが映し出す“泡沫候補”の選挙活動は、いつしかドラマティックに観る者を引きつけていく。「なぜ彼らは立候補するのか?」という疑問への明快な答えは見つからないかもしれない。しかし、エキセントリックに見える彼らの行動が浮かびあがらす“日本の現実”の中に、観客ひとりひとりが見出すものがきっとあるはずだ。
- マック赤坂
- 羽柴秀吉
- 外山恒一
- 高橋正明
- 中村勝
- 岸田修
- 櫻井武
- 監督:藤岡利充
- 製作・撮影:木野内哲也
- 音楽 田戸達英(主題曲)/岩崎太整/佐藤ひろのすけ
- 製作補助:赤間哲也
- 製作:明るい立候補推進委員会