
韓国・ソウル。セヨンは、痛めた腰をいたわりながら、母と妹の生活を支えるために地道に仕事に励んでいた。だが、セヨンの中には、歌とダンスへのやむことのない情熱があった――。
日本・東京、新大久保。韓国でダンスユニット・NOBODYSを結成していたコヌとジュンQは、日本でのデビューを目指して日々努力しているが、オーディションは落選ばかり。一向に結果が出せず、焦りや苛立ちを感じるふたり。
チェジンとインスは、同じく新大久保で観光ガイドをしている。いつも「有名になりたい」と口にしているチェジンだが、努力もせず観光客相手に調子良く振る舞うだけ。インスはそんなチェジンに不満を覚えつつも、自分の目標を見出せない。
ある日、芸能事務所につとめる野本歌子(藤本泉)は、友人の紹介でコヌとジュンQと知り合い、ふたりを新大久保から発信するK-POPアーティストとしてデビューさせようとするが、事務所の社長・夏川琴美(国生さゆり)の返事は芳しくない。
そのころ、妹の勧めで腰の治療のために来日していたセヨンは、NOBODYSで一緒に活動していた仲間のコヌとジュンQに再会していた。さらに、あるきっかけからチェジンとインスも合流。歌とダンスの実力を持つセヨン、コヌ、ジュンQと、粗削りだが素質を秘めたチェジンとインスが揃った。
5人に可能性を感じた琴美は、5人揃ってデビューさせることを条件に歌子にゴーサインを出す。晴れてデビューに向けての活動をスタートさせるかに思われた5人だが、早くも「5人揃って」という条件に暗雲が――。
歌子の想いを託したグループ名は“MYNAME”。新大久保で生まれたMYNAME5人と歌子の“夢”が、いま走り出す!