韓国・ソウル。セヨンは、痛めた腰をいたわりながら、母と妹の生活を支えるために地道に仕事に励んでいた。だが、セヨンの中には、歌とダンスへのやむことのない情熱があった――。
日本・東京、新大久保。韓国でダンスユニット・NOBODYSを結成していたコヌとジュンQは、日本でのデビューを目指して日々努力しているが、オーディションは落選ばかり。一向に結果が出せず、焦りや苛立ちを感じるふたり。
チェジンとインスは、同じく新大久保で観光ガイドをしている。いつも「有名になりたい」と口にしているチェジンだが、努力もせず観光客相手に調子良く振る舞うだけ。インスはそんなチェジンに不満を覚えつつも、自分の目標を見出せない。
ある日、芸能事務所につとめる野本歌子(藤本泉)は、友人の紹介でコヌとジュンQと知り合い、ふたりを新大久保から発信するK-POPアーティストとしてデビューさせようとするが、事務所の社長・夏川琴美(国生さゆり)の返事は芳しくない。
そのころ、妹の勧めで腰の治療のために来日していたセヨンは、NOBODYSで一緒に活動していた仲間のコヌとジュンQに再会していた。さらに、あるきっかけからチェジンとインスも合流。歌とダンスの実力を持つセヨン、コヌ、ジュンQと、粗削りだが素質を秘めたチェジンとインスが揃った。
5人に可能性を感じた琴美は、5人揃ってデビューさせることを条件に歌子にゴーサインを出す。晴れてデビューに向けての活動をスタートさせるかに思われた5人だが、早くも「5人揃って」という条件に暗雲が――。
歌子の想いを託したグループ名は“MYNAME”。新大久保で生まれたMYNAME5人と歌子の“夢”が、いま走り出す!
新大久保物語
監督:藤原健一
出演:MYNAME(コヌ インス セヨン ジュンQ チェジン) ほか
2013年11月16日(土)より新宿ミラノほか全国ロードショー
挫折を経験しつつも消えることのない情熱を抱えた5人の韓国の若者。仕事へのやりがいを失いかけた日本人女性。新大久保の街で彼らが出会ったとき、物語は始まった――。
2012年の日本デビュー以来、優れた歌唱力とダンスパフォーマンスで人気を集める男性5人組K-POPグループ・MYNAME(マイネーム)が、初の映画主演をつとめるのが『新大久保物語』だ。フィクションのストーリーではあるが、MYNAMEの5人は実名のままMYNAMEとして出演。夢に向かって走る5人の姿が現実のMYNAMEとオーバーラップする作品となっている。
コヌ、インス、セヨン、ジュンQ、チェジンのMYNAME5人は、本格的演技はほぼ初めてながら、5人のキャラクターを個性豊かに演じてみせた。もちろん、劇中にふんだんに盛り込まれた歌やダンスシーンでも観客を魅了する。
そして、5人をスターにするべく奮闘する女性マネージャー・歌子を演じるのは、オーディションで1200人の中から選ばれた藤本泉。映画やドラマで活躍する期待の新鋭が、まっすぐな情熱を持ったヒロインを好演している。
そのほか、芸能事務所社長役で6年ぶりの映画出演を果たす国生さゆりや、IZAM、本宮泰風、六平直政、カンニング竹山、岡本麗ら、バラエティに富んだキャストが集まっている。
監督はデビュー作『イズ・エー [is A.]』が高く評価され、その後は『ランディーズ』『グラッフリーター刀牙』など幅広い作品を手がける藤原健一。熱い中にホロ苦さも交えた青春ストーリーを完成させた。
新大久保からスタートした5人の若者の伝説は、世界へと羽ばたいていく。
- MYNAME(コヌ/インス/セヨン/ジュンQ/チェジン)
- 藤本泉
- IZAM
- 本宮泰風
- 朝倉えりか
- 渡辺舞
- 白石朋也
- 高野八誠
- 入矢麻衣
- 野沢トオル
- 山田ジェームス武
- RIENA
- 伊藤優衣
- 六平直政
- カンニング竹山
- 山口祥行
- 池乃めだか
- 小沢仁志
- 森下悠里
- 波瑠
- 岡本麗
- 国生さゆり
- 監督:藤原健一
- 脚本:藤原健一/高橋祐太
- プロデューサー:渋谷弘英/西健二郎
- ラインプロデューサー:桑原周平
- キャスティングプロデューサー:平山雅章
- 撮影監督:今井哲郎
- 美術:村上輝彦
- 録音:日高成幸
- 衣裳:野村明子
- ヘアメイク:ユーケファ
- アクション:臼木基晴
- 振付監修:ごんどうけん
- スチール:黄俊元
- 編集:石井塁
- 整音・効果:高島良太
- 制作担当:大西裕
- 音楽:MOKU
- 主題歌:MYNAME「Shirayuki」(YM3D)
- 制作:ANGLE
- 配給・宣伝:ユナイテッドエンタテインメント