プロの画家を目指している桐村忍(水川あさみ)は、同じマンションに越してきた青年・高村勝(浅利陽介)と知り合い、やがて結婚した。忍は、結婚してからも独身時代に住んでいた部屋を作業部屋に、コンクール入賞を目指し絵を描いていた。
ある日、買い物に出かけた忍は、スーパーでニセ札を使った疑いをかけられる。10分前の防犯カメラの映像にはその札を使う忍の姿が映っていたが、10分前に店を訪れた記憶は忍にはない……。
やってきた刑事の加納(滝藤賢一)は、潔白を主張する忍に意外にも「わかっている」と答えると、忍を警察ではなく豪華な洋館へと連れていく。忍が案内された部屋には、大学生の御手洗巧(千賀健永)、主婦の門倉真由美(酒井若菜)、一同を取り仕切る飯塚誠(豊原功補)が集まっていた。彼らは“バイロケーション”を持つ者だと飯塚は説明する。バイロケーションとは、自分とまったく同じ姿をしたもうひとりの自分。防犯カメラに映っていたのは忍の“バイロケ”だというのだ。忍はあまりに現実離れした話が信じられずに部屋を飛び出すが、そこには白目を剥いたもうひとりの忍の姿があった。疑いようもない、忍のバイロケだった……。
バイロケは、オリジナル=本人の大切なものを奪いにくるという。忍は会のメンバーとなり、飯塚や加納、御手洗、門倉、もうひとりのメンバーである少年・加賀美榮(高田翔)たちとともに、バイロケから自分たちを守ろうとする。
だが、オリジナルよりずっと凶暴な性格を持つバイロケは、神出鬼没に忍たちの前に現れる。バイロケの暴走を止めることはできないのか? 会のメンバーは、ある決断を迫られることになる……。
バイロケーション
監督:安里麻里
出演:水川あさみ 千賀健永 高田翔 酒井若菜 豊原功補 ほか
2014年1月18日(土)より『バイロケーション 表』、2月1日(土)より『バイロケーション 裏』角川シネマ新宿ほかにて連続ロードショー
2013年/カラー/119分
自分のすぐそばに“もうひとりの自分”がいる。もうひとりの自分=バイロケーション(略称:バイロケ)は、いつか本人のところにやってくる。その大切なものを奪うために――。
“もうひとりの自分”をめぐる恐怖と激しいアクション、そして息づまる展開の先に待つ衝撃。数多くの傑作ホラーを生み出してきた角川ホラー文庫から、新たな驚愕のホラー・サスペンスが誕生した。第17回日本ホラー小説大賞受賞作である法条遥の小説を映画化した、角川ホラー文庫20周年記念作品『バイロケーション』だ。
主人公は、バイロケの出現により平穏な生活を失っていく女性・忍。『仄暗い水の底から』『渋谷怪談』などのホラー作品に出演してきた実力派若手女優・水川あさみが“もうひとり自分がいる”という恐怖に翻弄される忍を見事に演じてみせた。
そして、やはりバイロケに苦しめられる大学生・御手洗巧役で人気グループ・Kis-My-Ft2のメンバーで映画初出演の千賀健永、謎めいた少年・加賀美榮役でジャニーズJr.の高田翔と、期待の男優ふたりが出演。さらに、滝藤賢一、酒井若菜、浅利陽介、豊原功補と、実力派キャストが顔を揃えている。
監督・脚本は安里麻里。『呪怨 黒い少女』『ゴメンナサイ』などホラー作品も多く手がけてきた異色の女流監督が、巧妙に計算された演出により、観客を未曾有の衝撃体験へと誘っていく。
そして、映画『バイロケーション』にもバイロケ=“もうひとつの結末”が存在する。『バイロケーション 表』に続き、原作とは異なった結末を持つ『バイロケーション 裏』が公開される。表裏一体の衝撃がいま、訪れる。
- 桐村(高村)忍:水川あさみ
- 御手洗巧:千賀健永(Kis-My-Ft2)
- 加賀美榮:高田翔(ジャニーズJr.)
- 加納隆:滝藤賢一
- 高村勝:浅利陽介
- 門倉真由美:酒井若菜
- 飯塚誠:豊原功補
- 監督・脚本:安里麻里
- 原作:法条遥「バイロケーション」(角川ホラー文庫刊)
- エグゼクティブ・プロデューサー:井上伸一郎
- 製作:山下直久/水口昌彦/木村憲一郎/山本浩/香月純一/植木英則
- 企画:安田猛
- プロデューサー:小林剛/清水俊/澤岳司/稲葉尚人
- 撮影:月永雄太
- 照明:木村匡博
- 録音:柳屋文彦
- 美術:露木恵美子/黒川通利
- 編集:村上雅樹
- 整音:石貝洋
- 音響効果:岡瀬晶彦
- VFXプロデューサー:井筒亮太
- CGディレクター:守屋雄介
- 助監督:海野敦
- 制作担当:細谷力
- ラインプロデューサー:原田耕治
- 主題歌:黒夢「ゲルニカ」(avex trax)
- 製作:KADOKAWA/ポニーキャニオン/エイベックス・エンタテインメント/博報堂/東映チャンネル/デジタル・フロンティア
- 制作プロダクション:角川大映スタジオ
- 制作協力:デジタル・フロンティア
- 配給:KADOKAWA