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作品スチール

遺言 原発さえなければ

監督:豊田直巳/野田雅也

2014年3月8日(土)より14日(金)までポレポレ東中野にて劇場初公開

2013年/カラー/16:9/HD/225分

イントロダクション

作品スチール

 2011年3月11日、東日本を襲った大地震。その翌日、ふたりのフォトジャーナリストが福島県へと入り取材を開始した。彼らは、事故を起こした福島第一原発から約30キロの飯舘村を中心に、そこで暮らす人々とともに時間を過ごし、映像を記録し続けた。その映像をもとにしたドキュメンタリー映画が『遺言〜原発さえなければ〜』である。
 2年にわたって現地取材を続け本作の監督をつとめたのは、世界各地の紛争地域やチェルノブイリの取材を続けてきた豊田直巳と、アジアの紛争地や災害現場を取材してきた野田雅也。そして数々のドキュメンタリー映画のプロデュースで知られる安岡卓治が編集で参加している。
 映画に登場するのは、主に飯舘村で酪農を営む人々だ。放射性物質による村の汚染が明らかになる中での、酪農家たちが下す決断、哀しみや憤り、しかしそんな日々の生活の中にもある喜びや楽しみ、そして希望。長期間にわたる取材をおこなったからこそカメラに収めることができた様々な感情がそこにはある。同時にカメラは、震災が招いた悲劇をも映していく。
 震災から3年が過ぎようとしている現在、被災地から離れた地に住む人々にとって、すでに震災の記憶は薄れつつあるのかもしれない。震災の日から2年以上におよぶ「時間」が記録された『遺言〜原発さえなければ〜』は、現在も決して終わることなく続いている被災地の現実を、改めて示していく。
 映画のタイトルになっている「原発さえなければ」は、取材中に命を絶ったひとりの酪農家が書き残した言葉の一節である。3時間45分、全五章に及ぶこの作品は、人々の意志を繋いでいく。

スタッフ

  • 監督・取材・撮影:豊田直巳/野田雅也

  • 編集:安岡卓治
  • 編集助手:吉田拓史
  • 編集協力:濵口文幸記念スタジオ
  • 製作助手:片岡和志

  • 音楽:任キョンア
  • 音楽協力:大瀧統丈/(株)オリホトーン・ミュージック エンターテイメント

  • 助成:高木仁三郎市民科学基金
  • 製作協力:日本ビジュアル・ジャーナリスト協会/国際交流NGO ピースボート/フォーラム平和・人権・環境/原水爆禁止日本国民会議/全日本自治団体労働組合/全日本自治団体労働組合 関東甲地連/生活クラブ生活協同組合
  • 製作・配給:映画「遺言」プロジェクト
  • 劇場宣伝協力:ウッキー・プロダクション

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