サムライフ
監督:森谷雄
出演:三浦貴大 松岡茉優 加治将樹 柾木玲弥 山本涼介 ほか
2015年2月28日(土)より ヒューマントラストシネマ渋谷、新宿武蔵野館ほか全国順次公開 2月7日(土)よりTOHOシネマズ上田ほか長野先行公開
2015年/カラー/ビスタサイズ/118分

貯金残高725円! 夢は「“自分で生き方を決める学校”」を作ること!! 27歳で勤務先を辞めた元・高校教師は、4人の元・教え子とともにショットバー経営や自伝の出版という型破りの方法で資金を集め、学校設立を目指す!! 長野県上田市で「侍学園」を開校させた長岡秀貴氏の実話をもとにした若者たちの青春群像劇、それが『サムライフ』だ!
主人公のナガオカを演じるのは、デビュー以降、数々の話題作へと出演する三浦貴大。一見いい加減にも見えるが固い信念を抱いた青年・ナガオカを軽妙でありながら熱く真摯に演じてみせた。
ナガオカとともに夢に向かって進む仲間には、しっかり者のユミに「あまちゃん」などドラマや映画で活躍する松岡茉優、ムードメーカーのケンジにミュージカル「テニスの王子様」などの加治将樹、負けず嫌いのタカシに出演作の公開が続く柾木玲弥、不器用だがまっすぐなダイスケにモデルとしても活躍する山本涼介と、注目の若手俳優が集結。そしてナガオカの恩師役の渡辺大、ナガオカの妻役の佐藤めぐみ、ナガオカの先輩教師役の大杉漣、さらにマキタスポーツやきたろう、岩井堂聖子、蒼波純ら、若手からベテランまで幅広いキャストが顔を揃えた。
監督はプロデューサーとしてドラマ「天体観測」や映画『しあわせのパン』などの人気作を手がけてきた森谷雄(もりや・たけし)。偶然に書店で手にとった長岡氏の著作「サムライフ」に魅了され、7年の歳月をかけ自らメガホンをとって映画化を実現し監督デビューを果たした。脚本は『監禁探偵』(監督)などの及川拓郎が担当している。
困難に負けず夢に向かう若者たちの姿を描いた『サムライフ』は、同時に現代の社会に必要なものを私たちに問いかける。

2002年、長野県上田。ひとりの青年が散らかり放題荒れ放題のアパートの一室を訪れた。その部屋に住む小さな女の子に向かい、青年は自分の「夢」を語りかける。その夢は「“自分で生き方を決める学校”を作ること」……。
高校時代に病気のため左半身不随となりつつも9ヶ月にわたるリハビリを経て復帰を果たし、卒業後に教師として母校の高校に赴任したナガオカ(三浦貴大)。だが、教師となって5年後、27歳となったナガオカは勤務先の高校を退職する。かねてからの夢であった学校設立を実現させるためだった。
貯金残高はわずか725円。そんな状況も笑い飛ばしてくれる妻のミホコ(佐藤めぐみ)や両親に支えられ、ナガオカは学校に通えない生徒のカウンセリングをおこないながら学校設立のための活動を始める。そんなナガオカのもとには、いつしかケンジ(加治将樹)、ユミ(松岡茉優)、タカシ(柾木玲弥)、ダイスケ(山本涼介)という4人の元・教え子が集まっていた。
自分たちの手で作り上げたショットバーを開業させ、自費出版したナガオカの自伝をわずか10日間で1000部完売させる。ナガオカと仲間たちは、学校設立資金を集めるための計画を次々と成功させ、4人の若者たちはナガオカとの活動にやりがいを見出していく。しかし、その一方でナガオカはカウンセリングで訪れた小学生・アキ(山田望叶)の家庭の問題に直面し悩みはじめていた。そして些細なすれ違いから4人の仲間たちの気持ちもずれていってしまう。
自分の「夢」の重さを改めて感じるナガオカ。くじけそうになるナガオカの心に浮かぶのは、若くしてこの世を去った高校時代の恩師・アリちゃん(渡辺大)と交わした約束だった……。