中高生を中心に絶大な人気を誇る作家・山田悠介。代表作のひとつ『リアル鬼ごっこ』をはじめも映画化作品も多いヒットメイカーの人気作が待望の映画化を果たした。孤島を舞台に犯罪者と「復讐者」の闘いを描く『復讐したい』だ！
舞台は犯罪被害者の親族による「復讐」が法律で認められた近未来の日本。妻を殺され「復讐」を決意した中学教師・泰之を主人公に、孤島での泰之と犯人の追跡劇や、泰之の前に現れた亡き妻そっくりの女性の謎、さらに同じ孤島で繰り広げられるテロリスト集団と復讐者の熾烈な闘いが、複雑に絡まりあいながら描かれていく。
主人公の泰之役には、東海地方から全国に人気拡大中の男性グループ・BOYS AND MENのリーダーで『クレヴァニ、愛のトンネル』などに出演する水野勝を起用。そして、人気モデルから女優へと活動の場を広げ映画・ドラマで活躍する高橋メアリージュンが泰之の妻・泉と泉そっくりの女性・範子を一人二役で演じる。
さらに「仮面ライダー鎧武」で注目を集めた小林豊をはじめBOYS AND MENメンバーが総出演するのに加え、歌手活動も好調な上野優華も出演。注目の若手キャスト陣に岡田義徳、海東健、神保悟志ら実力派も加わり、作品の奥行きを増している。
メガホンをとるのは『GUN CRAZY』シリーズなどアクション作品を得意とする室賀厚。今回も迫力のガンアクションをふんだんに盛り込み、山田悠介原作ならではの奇抜なアイディアにハードなテイストを加えた独自の世界を築いてみせた。
劇中では随所でROTTENGRAFFTY、lynch.などロックバンドの楽曲が使われ、激しいビートで硬質な作品世界を補強していく。いま『復讐したい』が山田悠介原作映画の歴史に新たな１ページを加える！
犯罪の被害者やその親族が、自らの犯人に制裁を与えることのできる法律、通称「復讐法」が日本で制定されてから丸３年が過ぎ、世論調査では事件の被害者となった際に自ら「復讐したい」と望む回答が半数を越えた。これは、そんな時代の物語だ。
中学教師の高橋泰之（水野勝）は、太平洋の孤島・蛇岩島に向かっていた。妊娠中だった妻・泉（高橋メアリージュン）を目の前で刺殺した犯人・小寺諒（吉原雅斗）に、法律で認められた「復讐」を遂げるためである。
泰之に与えられた時間は18時間。その時間内、管理された蛇岩島の中では泰之は殺人を犯しても罪には問われない。制限時間内に泰之が小寺を殺せなければ小寺は解放される。それが、復讐法のルールだ。
島に着いた泰之は武器を与えられ、泰之の「復讐」が始まる。そして、無差別爆破テロ事件の被害者遺族である板垣潤也（田中俊介）たち４人も、風祭邦衛（海東健）たち犯人のテロリスト４人に復讐を果たさんと蛇岩島にやってきていた。
島で小寺を探す泰之は、亡き妻・泉と瓜ふたつの女性・星野範子（高橋メアリージュン＝二役）に出会う。範子は一家惨殺事件の犯人であったが、泰之は別人とわかっていても範子に妻の面影を見てしまい、範子に復讐しようとする復讐者の角田恭子（上野優華）から範子を守ろうとする。
一方、板垣たちテロ事件被害者グループはテロリスト４人の潜伏場所を突き止め、ついに復讐を果たそうとしていた。
蛇岩島の責任者である法務省の猪狩（岡田義徳）とその部下・田所（小林豊）たちが監視カメラで見守る中でおこなわれるそれぞれの復讐劇。それは、やがて予想だにしないかたちで絡まりあっていく……。
