
1年前の桜の舞うころ、自分を変えてくれるような曲と出会った未来(山本舞香)。音浜高校に入部したばかりだった未来は、ピアノの旋律に導かれるように音楽室を訪れ、ピアノを弾いている1学年上の男子生徒・ハル(浅香航大)と出会った。ハルが弾いていたのは、ハル自身が作った曲「桜ノ雨」。未来は、ハルに誘われて合唱部への入部を決めた。
それから1年。2年生となった未来だが、いまもまだ内気な自分を変えられないでいる。合唱部には新入生が加わり、部長のハルと副部長の瑠華(久松郁実)に率いられて新年度の活動が始まった。その矢先、顧問の芽依子先生(田畑智子)が夏までで退職することが決まり、合唱部は引退する3年と芽依子のために夏の合唱コンクール金賞を目指すことになる。
本格的な練習が始まり、未来は新入生の指導を任せられた。幼なじみの女子生徒・鈴(井上由貴)になかば強引に入部させられた男子生徒・蓮(広田亮平)は最初は厳しいトレーニングに音を上げていたが、合唱で「桜ノ雨」を歌いたいという気持ちから、懸命に練習に打ち込むようになっていく。
やがて未来たち合唱部が歌う曲が決まった。ハルと芽依子が選んだのは「桜ノ雨」ではなく、金賞が狙えるようなより高度な技術を要する曲だった。「桜ノ雨」が歌えなくなり、落胆した蓮は練習に出てこなくなってしまう……。
曲も決まり練習は厳しさを増していくが、「桜ノ雨」が歌いたかった部員たちの中に不満が広まりはじめていた。そして、ハルに憧れつつもその気持ちが恋だとわからない未来に、友人の友梨(三浦透子)は厳しい言葉をかける。
コンクールを前にバラバラになりかけた部員たちの想い。その中で未来は……。