行合なぎさ(声:片平美那)は、海辺の町・日ノ坂町にある日ノ坂高校のラクロス部2年生。同じラクロス部の龍ノ口かえで(声:田中有紀)と、お菓子作りが好きな土橋雫(声:岩淵桃音)は幼なじみで、いまも3人は仲のいい友達だ。
名門・鶴ヶ岡女子学園のラクロス部エース・浜須賀夕(声:飯野美紗子)も、なぎさたちの幼なじみだが、かえでは夕をライバル視しており、ときどき夕の悪口を言う。人の想いを現実にする言葉の力=コトダマを信じているなぎさは、親友のかえでが悪い言葉を使うのが気になりながらも、その気持ちをかえでに伝えることができずにいる。
そんななぎさは学校からの帰り道に突然の雨に降られ、いまはもう営業してない喫茶店・アクアマリンの軒先で雨宿り。たまたま鍵の開いていたドアから店内に入ったなぎさは、店の一角に小さな放送設備があるのを見つけ、機材の前に座るとふざけ半分にラジオDJの真似事をする。その声が、電波に乗っているとは知らずに――。
翌日、なぎさは誰かが昨日の“放送”を聴いていたことを知る。放送を聴いていたのが夏休みの間だけ日ノ坂町に滞在している高校生の矢沢紫音(声:三森すずこ)であることを突き止めたなぎさは、夏休みの間、一緒に喫茶店・アクアマリンからミニFMのラジオ放送をしようと紫音に持ちかける。
こうして始まったミニFM「ラジオアクアマリン」には、かえでや雫も参加。さらに日ノ坂高校の生徒でラジオに詳しい中原あやめ(声:神戸光歩)と、その友達で湘南音楽学院に通う琵琶小路乙葉(声:鈴木陽斗実)も加わり、徐々に本格化していく「ラジオアクアマリン」は、町の人々にも知られるようになっていく。しかし――。
きみの声をとどけたい
監督:伊藤尚往
声の出演:片平美那 田中有紀 岩淵桃音 飯野美紗子 神戸光歩 鈴木陽斗実 三森すずこ ほか
2017年8月25日(土)より TOHOシネマズ新宿ほか全国ロードショー
2017年/カラー/94分
季節は夏、海の見える町で、7人の高校生は大切な想いを乗せた「声」を届けようとする――。湘南を舞台に高校生たちが起こす小さな奇跡を描いたオリジナル長編アニメ『きみの声をとどけたい』は、心地よい海風のような青春映画だ。
この作品でメインキャストをつとめるのは、新世代声優発掘プロジェクト「キミコエ・オーディション」で選ばれた6人の新人声優、片平美那、田中有紀、岩淵桃音、飯野美紗子、神戸光歩、鈴木陽斗実、そして「キミコエ・オーディション」を見守ってきた人気声優の三森すずこ。7人の声が、それぞれの個性を持ったキャラクターをいきいきと躍動させている。また、ユニット“NOW ON AIR”として映画に先駆けCDデビューを果たしている新人声優6人は、劇中でもその歌声を聞かせてくれる。
共演には、話題作への出演が続く梶裕貴、鈴木達央や、数々の名キャラクターの声で知られるベテラン・野沢雅子ら、豪華声優陣が揃っている。
脚本は「夜桜四重奏 ~ハナノウタ~」のシリーズ構成・脚本などをつとめる石川学、監督は「プリキュア」シリーズ演出や「オーバーロード」監督など幅広い作品に参加する伊藤尚往と精鋭スタッフが揃い、キャラクター原案はマンガ家・イラストレーターの青木俊直。そのキャラクターの魅力を引き立てる繊細な色調の映像や、実感あふれる町の風景にも注目だ。
メールやSNSで日々膨大な言葉が交わされる現代。そんな時代だからこそ、もう一度「言葉」の持つ力を、そして言葉を伝える「声」の力をたしかめてみたい――。『きみの声をとどけたい』には、そんな想いが込められている。かけがえのない想いを乗せた「声」は、いま、空へ――。
- 行合なぎさ:片平美那
- 龍ノ口かえで:田中有紀
- 土橋雫:岩淵桃音
- 浜須賀夕:飯野美紗子
- 中原あやめ:神戸光歩
- 琵琶小路乙葉:鈴木陽斗実
- 矢沢紫音:三森すずこ
- 小動大悟:梶裕貴
- 川袋将暉:鈴木達央
- なぎさの祖母:野沢雅子
- 監督:伊藤尚往
- 脚本:石川学
- キャラクターデザイン:青木俊直
- アニメーションキャラクターデザイン:髙野綾
- 美術監督:橋本和幸
- 撮影監督:川下裕樹/継岡夢月
- サブキャラクターデザイン:高橋瑞香/朝来昭子
- 色彩設計:堀川佳典
- 編集:木村佳史子
- プロップデザイン・イメージボード協力:垪和等
- CG監督:薮田修平/廣住茂徳
- コスチュームデザイン協力:鈴木政彦
- 特効ディレクター:谷口久美子
- 音響監督:清水洋史
- サブキャラクターデザイン協力:辻繁人
- 音楽:松田彬人
- エンディング主題歌:NOW ON AIR「キボウノカケラ」
- イメージソング:NOW ON AIR「この声が届きますように」
- 制作:東北新社/マッドハウス
- 製作:「きみの声をとどけたい」製作委員会