巫女っちゃけん。
監督:グ・スーヨン
出演:広瀬アリス/山口太幹 MEGUMI 飯島直子 リリー・フランキー ほか
2018年2月3日(土)より 新宿武蔵野館、渋谷TOEI ほか全国ロードショー 1月20日(土)より福岡先行公開
2017年/カラー/DCP/ビスタサイズ/5.1ch/シネマスコープ/98分

就職活動がうまくいかずに神社で巫女のアルバイトをしているしわす。そんなしわすが出会ったのは、誰とも喋らない男の子・健太。やがてしわすは、健太が母親に虐待を受けていることに気がつくが――。
映画やドラマで話題作への出演が続く女優・広瀬アリス。いまもっとも注目される若手女優のひとりである彼女が神社の巫女を演じるのが『巫女っちゃけん。』だ。熱意もなければ将来への夢もない、礼儀も常識もなく口が悪いという、およそ「巫女らしからぬ巫女」である主人公・しわす役で、女優・広瀬アリスの幅の広さを存分に見せつけてくれる。
そして、主人公のしわすとコンビのようになる幼い男の子・健太役には、ロケ地である九州での公開オーディションで選ばれた山口太幹(やまぐち・たいき)を抜擢。セリフなしという難しい役を見事にこなした子役はその将来も楽しみだ。
また、神社の宮司であるしわすの父親役にはリリー・フランキー、健太の母親・美和にはMEGUMI、しわすの母親・真紀には飯島直子と、個性と実力を兼ね備えたキャストが顔を揃えた。
監督は『偶然にも最悪な少年』『THE 焼肉 MOVIE プルコギ』『ハードロマンチッカー』を送り出してきたグ・スーヨン。これまでもグ・スーヨン作品で脚本を担当してきた監督の実弟・具光然が脚本を担当している。
撮影は、福岡県福津市の宮地嶽神社の協力を得て現地でのロケを敢行、本物の神社ならではの風景が映像に収められた。
一見コミカルなストーリーにも思える『巫女っちゃけん。』は、児童虐待や偏見など、現代社会の問題に正面から向き合った作品にもなっている。型破りな巫女・しわすが打ち破るのものはなんなのか?

しわす(広瀬アリス)は、とある神社の宮司の娘。就職活動中だが不採用続きのしわすは、就職が決まるまでのアルバイトとして巫女をしているが、巫女の仕事に熱意があるわけでもなく、巫女らしからぬ言動で周囲に注意されてばかりである。
このところ、神社では奇妙な出来事が続いていた。境内でボヤが起きたり、食べ物がなくなったり、お賽銭も盗まれているようだ。対策として、巫女たちが交代で境内の見回りをすることになり、しわすが見回り当番の夜、しわすは賽銭箱に火をつけようとしている小さな男の子を見つけ、苦労の末にその子を捕まえる。
その男の子・健太(山口太幹)は、誰がなにを聞いても一言も口を利かない。児童相談所の相談員や警察も呼ばれるが、しわすの父(リリー・フランキー)は、しばらく神社で健太を預かることを提案し、しわすが健太の面倒を見ることになった。
健太は、神社で過ごすようになってからも参拝客に石を投げつけたりと騒ぎを起こし、しわすやほかの巫女たちは振り回されてばかり。しばらくして母親の美和(MEGUMI)が神社へやって来て、健太は美和のもとに引き取られていく。
ところが、その数日後にしわすが健太を見かけると、健太の顔には殴られた跡が。健太が美和に虐待を受けていると察したしわすが強引に健太を神社へ連れ帰ったため、しわすは美和と一悶着を起こすことに。そして駆けつけた児童相談所の相談員の前で美和が健太に「誰に殴られたの?」と尋ねると、健太はなぜかしわすを指差した。
健太は再び美和に引き取られ、一方しわすは健太への暴行容疑をかけられ悪い評判が広がっていく。そんな中で、しわすの心には、幼いころに自分を置いて家を出た母親の記憶が甦る。そしてしわすは――。