
夜の都会をさまよい歩く女子高生・美以那(高橋真悠)。声をかけてきた見知らぬ男に襲われた美以那は、視界の隅に美しい女性の姿を捉える。その女性は美以那を襲った男の首を掻き切り、辺りは鮮血に染まっていく。救われた美以那が気がついたときには、すでに女性の姿も男の姿もなく、ただ女性の着ていた上着が残されているだけだった……。
精神的に不安定なことを学校にも知られている美以那は、教師からカウンセリングを受けるよう指示を受け、指定された住所を訪ねる。その場所で美以那を待っていたのは、美しき女性カウンセラー・苓(中丸シオン)。あの夜、美以那を救ってくれた女性であった。「助けたいの、あなたを」。苓は美以那に告げる。
幼いころに母親を自殺で失い、父親から性的虐待を受けている美以那は、中学生のころカウンセラーに虐待の事実を打ち明けたものの取り巻く状況はなにも変わらず、カウンセラーに期待するものなどはなかった。しかし美以那は、なにかにすがるかのように再び苓のもとを訪ねる。
苓は、美以那がこれまで知らなかった世界を見せていく。苓は人の血を飲まなくてはいられないヘマトフィリア=血液耽溺者であり、女性を苦しめる心の歪んだ男たちを殺しては、その血を飲んでいたのだった。苓に惹かれていく美以那は、やがて苓がヘマトフィリアとなった過去の記憶に触れ、苓に体を委ねていく……。
一方、街では首に獣に喰いちぎられたような傷跡が残る殺人事件が頻発していた。そして美以那の前にマリ子(田中真琴)と名乗る少女が現れる。彼女は、美しきヴァンパイアであった……。