直木賞受賞作家・高村薫さんのミステリー小説『レディ・ジョーカー』が映画化されることが決定しました。小説『レディ・ジョーカー』は、宝島社「このミステリーがすごい!1999年版」で1位を獲得しており、ミステリーファンから高い評価を受けている作品で、直木賞受賞作「マークスの山」「照柿」に続き、刑事・合田を主人公としたシリーズ第3作。高村作品としては、1995年に中井貴一主演・崔洋一監督で映画化された『マークスの山』以来の映画化となります。
監督は『学校の怪談』シリーズや『愛を乞うひと』(98)、『OUT』(02)など幅広い作品を手掛ける平山秀幸監督。脚本は『月はどっちに出ている』(93)、『愛を乞うひと』などの鄭義信さん。昨年公開された桐生夏生さん原作の『OUT』に続き、平山・鄭のコンビがミステリーに挑戦します。
出演は、“レディ・ジョーカー”を名乗る犯人グループのリーダーに渡哲也さん。合田刑事を演じるのは2000年に開催されたオーディションでグランプリを獲得し、本作が映画デビューとなる石原プロの新星・徳重聡さん。さらに合田のライバル・半田刑事を吉川晃司さん、誘拐される社長の姪役に菅野美穂さんと、豪華なキャストが集結しました。
原作者の高村さんは、映画化に際して「このたび拙作『レディ・ジョーカー』の映画化がようやく実現の運びになり、長年この日のために尽力してこられた関係者の皆さまの執念と情熱にはひたすら敬服するばかりでございます。その上今日望み得る限りの最高の陣容に恵まれまして、日本映画の可能性を信じてきてよかったとこころから喜んでおります」とのコメントを発表しました。
レディ・ジョーカー |
■ 製作幹事:日活株式会社
■ 配給:東映株式会社
■ 2004年秋以降 全国東映系ロードショー
■ スタッフ&キャスト
原作:高村 薫(毎日新聞社刊)
監督:平山秀幸
脚本:鄭 義信(チョン・ウィシン)
出演:渡 哲也、徳重 聡、菅野美穂、吉川晃司
■ ストーリー概要
シェア日本一を誇るビール会社の社長が、《レディ・ジョーカー》と名乗る犯人グループに誘拐、強迫される。同グループの要求とは現金20億円。恐喝された社長は、警察とマスコミの目を欺き、犯人グループと裏取引を行おうとする。何故ならそうせざるを得ないある複雑な事情があったためだった。その事情とは43年前に出まわった会社絡みの怪文書に遡る…
|
|
|