下北沢トリウッドで上映中のアニメ映画『フイチンさん』。4月11日には原作者の上田トシコさんが来場、上映終了後にトークショーをおこないました。
87歳の今でも現役の漫画家として活躍中の上田さん。「(連載が始まったころは)敗戦のあとで高度成長の光が見えていたけれど、お子さんたちはみんな傷ついているだろうと。だから、元気でおおらかに育ってくれるんじゃないかと思って描いたのが『フイチンさん』だった」と連載開始時の思い出を話し、「まさかアニメーションになるとは思っていなかった。この3年間不安な気持ちも少しありつつ楽しみに完成を待っていた。完成して、観たあとに心の中にほのぼのとした温かさが残った。それは(制作会社の)あにまる屋さんが私のメッセージを生かして作ってくださったとほんとに感謝しています」とアニメへの感想を述べていました。
写真:トークショーに出演した原作者の上田トシコさん
トークショー終了後にはサイン会がおこなわれました。上田さんはひとりひとりに丁寧にフイチンさんの絵の入ったサインを描き、サインを待つ列は劇場のロビーを出て外にまで長く伸びました。
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