15年間で１５８本の作品に出演、多くの観客を魅了しつつも37歳の若さで夭折した銀幕のスター・市川雷蔵。
　１９９０年代から再評価が活発化し、写真集・書籍の出版、そして出演作品の上映などが繰り返しおこなわれました。
　そして映画デビュー50周年となる今年、21世紀初となる市川雷蔵映画祭がシネスイッチ銀座で11月27日から12月24日まで開催されます。
　５年ぶりの開催となる今回の映画祭は“艶麗”と題され、「和」「艶やかさ」という魅力にスポットが当てられます。日本映画史に残る巨匠・溝口健二監督の手による「新･平家物語」が日本初となるカラー・デジタル・リマスター版で上映されるほか、「弁天小僧」「切られ与三郎」など梨園の出身であった雷蔵が挑んだ艶やかな“歌舞伎もの”が多数ニュープリントで上映、さらに「眠狂四郎」シリーズ、「大菩薩峠」「薄桜記」など、人気作・定番作も含め全41作品が上映されます。
　美形俳優たちの活躍が話題となる近年ですが、かつて艶やかに銀幕を彩ったスターの姿をスクリーンで楽しんでみてはいかがでしょう？