左から『武士の一分』山田洋次監督、主演の檀れいさん、角川歴彦東京国際映画祭チェアマン
10月21日から29日まで、東京・六本木と渋谷をメイン会場に開催される第19回東京国際映画祭(T!FF)のラインナップを発表する記者会見が9月19日、六本木アカデミーヒルズでおこなわれました。
会見にはゲストとして、オープニング・イブでワールドプレミア上映される『武士の一分』の山田洋次監督と主演の檀れいさんも出席。山田監督は「オープニング・イブという特別に作られた枠で上映されることをとても光栄に思っておりますし、その上映によりまして19回目の東京国際映画祭のお役に立てればとても嬉しく思います」と、檀さんは「ワールドプレミアという素晴しい機会でみなさまにご覧になっていただけることを嬉しく、光栄に思っています」とあいさつ。角川歴彦T!FFチェアマンも「素晴しい傑作になったと思います。ぜひオープニングムービーにと(配給会社の)松竹にお勧めして、それが実現して嬉しく思っています」とコメントしました。
第19回東京国際映画祭では、オープニング・イブで『武士の一分』(山田洋次監督)、クロージングで今年の黒澤明賞受賞者である市川昆監督の新作『犬神家の一族』が上映されるほか、例年通り各部門で多数の日本映画が上映されます。
特別招待作品では、ベテランから若手まで多くの監督が夏目漱石の原作に挑んだ『ユメ十夜』(※)、大林宣彦監督の新作『22歳の別れ Lycoris 葉見ず花見ず物語』などが一般公開に先駆けて上映。
東京サクラグランプリを競うコンペティション部門には、桐野夏生さんの原作を阪元順治監督のメガホンで映画化した『魂萌え!』と『リンダ リンダ リンダ』などで注目の山下敦弘監督の『松ヶ根乱射事件』の2作がノミネート。
「日本映画・ある視点」部門では大森一樹監督『悲しき天使』がオープニングを飾り、モントリオール映画祭でグランプリを受賞しての凱旋上映となる『長い散歩』(奥田瑛二監督)、御法川修監督の長編第1作となる『世界はときどき美しい』など、ベテラン監督から若手監督の監督の作品まで、幅広い作品がラインナップされています。
※全十夜オムニバスのうち、TIFFでは全九話の特別バージョンで上映
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