fjmovie.com
関連リンク
東京国際映画祭公式サイト
トップページ ニュース・情報一覧
『22才の別れ』東京国際映画祭でお披露目
写真
上映前の舞台あいさつに登場した大林宣彦監督、伊勢正三さん、清水美砂さん、筧利夫さん、鈴木聖奈さん、中村美玲さん(左から)

 伊勢正三さんの名曲をモチーフにした大林宣彦監督の最新作『22才の別れ〜Lycoris(リコリス) 葉見ず花見ず物語〜』が、2007年の公開に先駆け、第19回東京国際映画祭特別招待作品として10月25日にTOHOシネマズ六本木ヒルズでお披露目上映されました。
 上映前には大林監督、伊勢さん、主演の筧利夫さんら出演者による舞台あいさつがおこなわれ、伊勢さんは「30年以上前に書いた曲がこういった形で映画になるというのは誇りでもあるし、今の時代の中でどういう風に聴こえるのかという不安もありますが、監督の手によってぼくがずっと歌っていた暗い歌がこれだけ素晴しいエンターテイメントな作品に仕上がったことに驚いています」とあいさつ。
 2002年公開の『なごり雪』に続いて伊勢さんの故郷・大分県を舞台に作品を作り上げた大林監督は「文化というのはふるさと自慢だと思います。元々そこにあるものを尊ぶ心が文化。そこにないものに憧れる気持ちが文明。日本は文明が進化しすぎて、ちょっと文化がおろそかになっていたと思います。この映画は大分のみなさんと一緒にふるさとの文化を映画にしようという想いで作られました。こうしてふるさと発信の文化を日本、世界に広めていくことが、映画の楽しい、誇らしい喜びではないかと思っております」と映画に込めたメッセージを話すと「さあ、お楽しみはこれからだ」とアメリカ映画『ジョルスン物語』の名セリフを引用して舞台あいさつを締めくくりました。


「最後まで一瞬たりとも瞬きせず、目を開きっぱなしで観ていただきたいと思います」とテンション高くあいさつした主演の筧利夫さん
「私はロケ中にウエストが5センチ痩せました。その経過を楽しんでいただけたらなと思います(笑)」と映画初出演の鈴木聖奈さん
「大林監督に出逢えて『22才の別れ』の中で呼吸ができたことを、大変嬉しく思っています」と話した中村美玲さん
「楽しみながら役を作っていくことができました。みなさまもこの映画を観ていろんな思いを感じていただけたらいいと思います」と清水美砂さん
映画の元となった曲「22才の別れ」の生みの親・伊勢正三さんは演奏シーンで映画にも登場。「画面にも出てしまいまして照れ臭いです」とあいさつしました
「私たちの作ったフィルムがみなさんの心のスクリーンに映ったときにどんな映画になるんでしょうか。とても幸せな気持ちでおります」と大林宣彦監督

 上映終了後には、映画のロケがおこなわれた大分県臼杵市の後藤國利市長、出演者の長門裕之さんと寺尾由布樹さんも加わってのティーチインがおこなわれました。
 監督、出演者は映画を観たばかりの観客から寄せられる質問ひとつひとつに丁寧に答え、大林監督は「この映画は臼杵という街、(同じくロケ地である)津久見という街、大分という街の持っている日本の美しさだということを、私たち全員の誇りとしております」と観客にメッセージを送りました。


ティーチインで質問に答える大林宣彦監督(左)と、伊勢正三さん、後藤國利臼杵市市長、清水美砂さん(左から)
左より、大林宣彦監督、長門裕之さん、伊勢正三さん、後藤國利臼杵市市長、清水美砂さん、筧利夫さん、鈴木聖奈さん、中村美玲さん、寺尾由布樹さん
 ※画像をクリックすると大きな画像が表示されます

 『22才の別れ〜Lycoris(リコリス) 葉見ず花見ず物語〜』は、角川ヘラルド映画の配給により、2007年全国公開されます。


サイト内の画像・文章の転載はご遠慮ください fjmovie.com トップページ ニュース・情報一覧