田村正和さんの14年振りとなるスクリーン復帰で話題となっている『ラストラブ』のプレミア試写会が5月22日に表参道・スパイラルホールでおこなわれ、田村さん、共演の伊東美咲さん、藤田明二監督らが舞台あいさつをおこないました。
本作では田村さんがサックス奏者を演じ、ジャズの演奏シーンが重要な役割を果たしているとあって、この日の試写会も稲垣次郎カルテットによる劇中さながらのライブ演奏でスタート。演奏に続いて田村さんと伊東さんのシルエットが舞台上に映し出されると客席からは大きな拍手が起こりました。
久々の映画出演について「“ニューヨーク恋物語”という20年近く前の(1988年)大好きなドラマがあったんですけど、そのスタッフが集まってニューヨークを舞台にラブストーリーを作ろうとしているという話をプロデューサーから聞いて、ぜひやらしていただきたいと参加しました」と出演の動機を語った田村さん。「ニューヨーク恋物語」以来の付き合いとなる藤田監督から「相変わらずオーラがあって、19年経ってもビックリするくらい変わっていない」と評されると「ずいぶん歳をとりましたよ」とはにかんだ笑いを見せました。
『ラストラブ』プレミア試写会
左より、藤田明二監督、田村正和さん、伊東美咲さん、稲垣次郎さん
「団塊世代の男が挫折と悔恨から立ち上がって、最後の愛を全うしようとする。彼にとって最後の愛というものがどんなに素晴しいものか、どうぞお見届けください」とメッセージを語った主人公・阿川明役の田村正和さん
「この作品で、愛というものはその人の心を救い、支えるものだということを改めて感じました。2時間あっという間だと思いますが、どうぞ堪能してください」とコメントしたヒロイン・上原結役の伊東美咲さん
「この作品はもちろんラブストーリーです。でも、いろいろな人生のいろいろな姿や考え方が、いろいろな場面に出てきます。そこも見逃さないようにお願いします」と作品の見所をアピールした藤田明二監督
劇中さながらの演奏シーンで観客を魅了した稲垣次郎カルテット
田村さんは本作でサックス奏者の役を演じるにあたり「プロデューサーからは音を出さなくていい、真似事でいいと言われていたんですが、なんとしても自分で音を出して日米のミュージシャンと一緒に演奏をしたかった」という意向から、実際にサックス演奏に挑戦。最初はまったく音が出なかったという状態から、指導にあたった稲垣次郎さんが「すごい熱心でビックリしました」というほどの練習を積み、劇中では見事な演奏を披露。その上達振りに稲垣さんも「お世辞じゃなくてすごいです」と太鼓判を押しました。
田村さんと伊東さんが“大人のラブストーリー”を体現する『ラストラブ』は6月16日(土)より、丸の内ピカデリー2ほかにて全国ロードショーされます。