現在は閉館した中野武蔵野ホールにおいて驚異的な動員を記録し、伝説のカルトムービーとして語り継がれている松井良彦監督作品『追悼のざわめき』が、初公開から19年を経た今夏、デジタルリマスター版として蘇ります。
好評のうちに幕を閉じた「松井良彦VS佐野和宏」に続くデジタルリマスター版公開記念企画第2弾として「80's インディペンデント・フィルムメーカーズ特集上映」が、8月20日(月)から1週間、渋谷アップリンク・ファクトリーにて開催されます。
撮影所システムが崩壊し、日本映画界が混迷に突入した1980年代。その一方で、既存の映画作りの枠組みにとらわれず、独自の方法論で作品を作る若き作家たちが活躍し始めました。そのインディーズ映画シーンの熱気の中で『追悼のざわめき』も生まれたのです。
今回の特集上映では、石井聰亙監督、園子温監督はじめ、そんな当時のインディーズシーンの中で頭角を現わし、現在も日本映画界で常に刺激的な作品を送り出す映画作家たちの、1970年代から80年代にかけての自主制作作品と近作を織り交ぜて一挙上映。上映の機会が少ない、貴重な8ミリ作品も多数上映されます。
日本映画史に刻まれる、80年代インディーズシーンの息吹を、お見逃しなく!
「80's インディペンデント・フィルムメーカーズ特集上映」開催
80's インディペンデント・フィルムメーカーズ特集上映 〜廃墟に咲いた唯一無二の花どもよ〜
上映作品
- 石井聰亙:『高校大パニック』(1976)/『1/880000の孤独』(1977)
- 緒方明:『東京白菜関K者』(1980)/『独立少女合唱団』(2000)
- 園子温:『俺は園子温だ!』(1984)/『男の花道』(1986)/『HAZARD』(2002)/『紀子の食卓』(2005)
- 原一男:『極私的エロス 恋歌1974』(1974)/『またの日の知華』(2004)
- 平野勝之:『人間らっこ対かっぱ』(1985)/『雷魚』(1989)/『白 THE WHITE』(1999)
- 山崎幹夫:『ゴーストタウンの朝』(1983)/『散る、アウト。』(1984)
- 山本政志:『看守殺しの序曲』(1979)/『うぎ・ぶぎ・うっきん』(1984)/『3日』(2005)/『サイクル』(2006)
上映スケジュールはアップリンク・ファクトリー公式サイトにてご確認ください