日本映画専門情報サイト:fjmovie.com

fjmovie.comトップページニュース一覧>『華鬼』製作発表会見

『華鬼』製作発表会見

記事メイン写真

会見に出席した『華鬼』3作品の主演キャスト陣。左より、村井良大さん、加護亜依さん、荒木宏文さん、逢沢りなさん、川村ゆきえさん

 インターネット上で累計600万アクセスを突破し、書籍版も大ヒットを記録している人気小説の映画化となる『華鬼』(はなおに/今秋公開)の製作発表会見が6月26日に都内でおこなわれました。
 『華鬼』は、鬼と人間の少女の恋愛を描いた学園恋愛伝奇ロマン。原作の中でも人気の高いカップル3組の物語をそれぞれ映画化し、3作同時撮影、同時公開という異例のスタイルで製作されます。
 会見には、各作品で主演をつとめる荒木宏文さん、逢沢りなさん、村井良大さん、加護亜依さん、川村ゆきえさんと、寺内康太郎監督らが出席しました。

コメント写真

『華鬼〜華鬼×神無編〜』木籐華鬼(きとう・かき)役:荒木宏文さん

木籐華鬼を演じさせていただきます、荒木宏文です。今回、お話をいただいて嬉しかったです。いまの10代や20代前半の方があまり小説を読まなくなっている中、みんなが読みやすい横書きで書かれていたり、ケータイで読める小説というのは、いまの時代だからみんなが手にすることができたジャンルだと思うので、そこで火がついた作品に出演させていただくのはすごく嬉しいことだなって、純粋に喜びました。
(今回は心を閉ざした役ですが?) ぼくはD-BOYSという俳優集団で活動もさせていただいているんですが、D-BOYSのファンの方が持っているイメージというのは、どこか翳があるというか、あまり感情を表に出さない役をいくつかやらせてもらっていたので、そのイメージが強いと思うんですね、だから、そのイメージを持続させることができる、そういう役柄をまたいただけるというのはありがたいことだなと思っていて、ぼくだからできる役柄として、挑戦させていただけるというのは嬉しいです。
(撮影に向けて) どんな作品ができあがるか、ぼくたちもまだ想像つかないんですが、思いっきり楽しんでいい作品を作りたいので、ぜひ楽しみにしていてください。

コメント写真

『華鬼〜華鬼×神無編〜』朝霧神無(あさぎり・かんな)役:逢沢りなさん

鬼の花嫁の刻印を持つ少女・朝霧神無を演じさせていただきます逢沢りなです。お話を聞いたときはすごく嬉しかったんですけど、台本をいただいて読んでみたら、すごく難しい役で、それに原作がとても人気ということで、ファンの方の期待を裏切らないように頑張りたいと思いました。いま頑張って(原作を)読んでいるので、撮影までに頭に入れて神無を演じたいと思います。
(役と自分を比べると?) 神無は過去にすごいつらい思いをしているんですけど、私は実際そんなことはないじゃないですか(笑)。だからけっこう真逆というか、普段の私と違うので、それを演じるのも楽しいんじゃないかと思います。神無はそういう過去があっても逃げずに強い心を持っているところがすごいと思うので、自分もそうなれたらいいなと思いますね。
(撮影に向けて) キャストのみなさん、スタッフのみなさんで、とてもいい作品を作れるように頑張りますので、よろしくお願いします。

コメント写真

『華鬼〜響×桃子編〜』堀川響(ほりかわ・ひびき)役:村井良大さん

堀川響を演じさせていただきます村井良大です。はじめにお話を聞いたときには、ひじょうに嬉しかったのと、同時に緊張もありました。ここまで人気のある作品だと、みなさまのイメージされているキャラクターひとりひとりを、期待に応えるように表現するのは難しいことだと思いますので、プレッシャーというか、緊張はしたんですけど、自分の役を台本なり小説なりで読んでいくと、だんだん自分に近いというところも見つかってきまして、すごく演じ甲斐のある役だと思い、頑張りたいと思いました。
(役作りは?) 響という役は、初めて(台本を)読んだときには、木籐を狙っている悪い奴という感じだったんですけど、一言ではあまり言い表せない感じで、けっこう人間味のあふれるキャラクターだなと思っています。ぼくはいままであまり悪役をやったことがないので、役作りも楽しみですね。響というキャラクターはある意味もっとも人間に近い感じがするので、悪役なんですけど人間らしさも出しつつ、みんなから嫌われるようになろうかと思っています(笑)。(嫌われるのも)あんまり悪い気分ではないですね。「あ、俺邪魔かな?」ってのも面白いかもしれない(笑)。
(撮影に向けて) 原作のファンのみなさまの期待を裏切らないように、キャラクター作りに頑張って専念したいと思いますので、よろしくお願いします。

コメント写真

『華鬼〜響×桃子編〜』土佐塚桃子(とさづか・ももこ)役:加護亜依さん

桃子役を演じさせていただきます加護亜依です。はじめこのお話を聞いたときはすごくビックリしたんですが、原作を少し読ませていただいて、台本も読ませていただいたあとに思ったのは、すごく非現実的なお話だったので、ものすごく映画に向いているなって思いました。なので、これから撮影に入るまでの役作りが楽しみです。
(役と自分を比べると?) 今回は桃子という役で、私の知り合いの桃子はすごいかわいい桃ちゃんが多いんですけど、今回この桃子は「我が道を行く」っていうような強い女の子という印象をすごく受けて、実際の加護亜依に似ている部分がいっぱいあったので、これは自分と重ねられたりする部分もあるんじゃないかと思っています。(役に入り込みすぎて)性格悪くなったらゴメンなさい(笑)。
(撮影に向けて) すごい面白い世界と思いますので、日本中のいろいろな人たちがこの『華鬼』の世界に触れて、楽しんでいただけるような作品を頑張って作っていきたいと思いますので、ぜひみなさん楽しみにしていてください。

コメント写真

『華鬼〜麗二×もえぎ編〜』佐原もえぎ(さはら・もえぎ)役:川村ゆきえさん

鬼の花嫁役を演じさせていただきます川村ゆきえです。私もみなさんと同様、お話をいただいてとても嬉しく思いました、正直、この原作が話題となっているということを私は知らなかったので、インターネットでたくさん調べてみたんですが、ほんとにすごい人気の作品だということを知り、この役に対するプレッシャーも生まれたのですが、その分、撮影には全力で臨みたいなという気持ちが生まれました。
(役作りについて) 自分に正直で物事をはっきり言うタイプだけど、強いというわけではなく、天真爛漫で明るい女の子の役です。そういう部分も前面に出しているんですが、照れたり恥ずかしがったりする乙女らしさ、かわいらしい一面もあったりする役なので、そのあたりを上手に表現できればいいなと思っています。お金持ちの女の子なので、私は言葉には出さないお嬢様という部分はまったく持ちあわせていないので、オーラのように、雰囲気として出るように頑張ります。
(撮影に向けて) 夏のロケということで、暑さに負けず、みなさんで頑張りたいと思います。そしてこの作品が「もしかしたら現実にこういう学校があるのかな?」と錯覚させてしまうくらい、現実味のある素敵な作品にできたらなと思いますので、みなさん楽しみに待っていてください。

コメント写真

大橋孝史プロデューサー

プロデューサーの大橋です。いま、ケータイ小説とかライトノベルというのが本の中でも売れているほうなんですけど、そのふたつがミックスされている原作でして、第一印象ですごい新しいなというのを感じまして、この原作で面白いことができないかなと思い、映画化することに決めました。みっつの映画を作りまして、それを同時に上映していくというかたちで、みっつのカップルがそれぞれの映画で活躍するという作品になるので、いままでにない作品になるなと思っています。
(撮影に向けて) 今回は『華鬼』というタイトルのように、キャストに華やかな人たちが集まったと思いますので、みなさまのよい応援をいただければと思います。

コメント写真

寺内康太郎監督

監督をつとめさせていただきます寺内康太郎です。原作は御伽噺なんですよね。ファンタジーの世界で、ライトノベルという世界を実写化した場合、違和感は出ると思うんです。でも今回は、原作よりも面白くしてやろうと思っています。この俳優たちの生の芝居を実写で観て「こっちのほうが『華鬼』だね」って言わしめたいと狙っております。いままで鬼が出てくる作品を作ったことはないので、初めて「鬼ってなんだ?」って考えているんですけど、いままでの作品より幅広い客層に向けて作っていきたいなというヴィジュアルイメージもあります。言っておきますが、みなさんが思っているような鬼ではなくて、角があって虎柄のパンツを履いてたり金棒を持ってはいないです。でも、精神的に鬼なんです。それをキャストと楽しんでやりたいなと思います。
(3作品同時撮影・同時公開という形態について) 映画って2時間とか、長くても3時間とかなんですけど、今回は3本ということで、ストーリーを長く見せられるわけですよ。それで視点がそれぞれ違う。それぞれのふたりの物語、それは恋愛に落ち着いていくところなんですけど、2時間の映画なら切らなくてはいけないところを出せるということが面白いというか、新しいと思います。みっつの作品で、同じシーンでも編集とか撮り方で意味が変わっていくということを実験的に伝えていきたいと思っていますので、ラブストーリーなんですが、最終的にはみなさんが思っているような終着点には行かずに「こんな恋愛があるんだ」ということを考えております。
(撮影に向けて) このキャストたちの魅力が前面に出て、できれば代表作にまでになる、そんな作品になればいいと思っています。

 映画『華鬼』は、会見に出席した5人のほか、高槻麗二役で細貝圭さんが出演。7月より石川県オールロケでの撮影がスタートし、2009年秋、全国順次公開予定。荒木さんは「今回はオール石川県ロケということで、一緒にいる時間がすごく多いので、スタッフのみなさん、キャストのみなさんと、できれば家族くらいまで深い絆を築いて、楽しく作品が作れたらいいなと思っています」と撮影への意気込みを語りました。

スポンサーリンク